「もう一品欲しい」と思った時、ちくわや他の加工食品が便利ですね。
通常は冷蔵で保存しますが、冷凍することで保存期間を延ばし、様々な料理に活用できます。
この記事では、ちくわの冷凍保存法、解凍時のポイント、そして料理での使い方をご紹介します。おすすめのレシピも合わせてお届けするので、是非参考にしてください。
ちくわの種類と特徴について
伝統的なちくわは、魚のすり身を竹に巻いて焼くことで作られ、これが「竹輪」という名前の由来になっています。
市場に出回っているちくわは、主に「生ちくわ」と「焼きちくわ」の2種類があります。
それぞれの特徴を把握し、料理に合わせて使い分けると良いでしょう。以下で、それぞれの特性を見ていきましょう。
生ちくわの特徴
生ちくわは細長く、均一な焼き色が特徴です。通常、4~5本入りのパックで販売されています。
柔らかな食感が魅力で、生食でも美味しくいただけます。中の空洞にきゅうりやチーズを詰めて、おつまみやお弁当の一品としても楽しめます。
主に使用される魚は「スケトウダラ」や「イトヨリダイ」で、これらがプリプリとした食感を生み出しています。
焼きちくわの特徴
焼きちくわは、生ちくわに比べて太く、長さがあり、「ぼたん模様」の焼き目がついているのが特徴です。一般的には2本入りのパックで販売されています。
使用される魚には「スケトウダラ」や「イトヨリダイ」の他に「ホッケ」「アジ」「サメ」などがあり、これらが煮物にすると豊かな出汁を提供します。煮込むと「ぼたん模様」の焼き目が煮汁を吸い、味わいが深まります。
2つのちくわの違いが理解できたでしょうか?
「生ちくわ」はそのまま食べたり、炒めたりするのに適しており、「焼きちくわ」は煮物でその真価を発揮します。それぞれの特性を活かして様々な料理に使用してみてください。
ちくわの正しい保存方法と賞味期限
ちくわの保存には冷蔵が最も一般的です。開封していないちくわの通常の賞味期限は約一週間とされています。
ちくわは製造過程で加熱処理されているため、賞味期限内に食べきるのが望ましいです。開封後は空気に触れて酸化が進みやすくなるため、できれば2〜3日以内に消費することをおすすめします。
ちくわの効果的な冷蔵保存法
市販されているちくわは、だいたい5本入りのパックが多いですね。お弁当や焼きうどんなどで使用しても、すべてを一度に使いきるのは難しい場合もあります。
多くの方が使い残したちくわを元の袋に戻して、ゴムバンドで口を閉じて冷蔵保存しますが、もっと鮮度を保つためには、各本をプラスチックラップで個別に包んでから、密封袋に入れて冷蔵する方法が推奨されます。この方法だと、ちくわの酸化や乾燥を防ぎながら、長く新鮮な状態を維持することができます。
ちくわを冷凍保存するコツと効果的な活用方法
ちくわが余って冷蔵庫の隅で忘れ去られることがよくあります。気がついたときには賞味期限が切れていることも。普段は冷蔵で保管されるちくわですが、冷凍保存することも可能です。余りがちなちくわは早めに冷凍しておくと便利です。
ちくわは本来水分が少ないため、冷凍しても解凍後の水分の損失が少なく、食感が損なわれにくいです。そのため、冷凍しても元の美味しさを保持することができます。
未開封のちくわは、そのままパッケージに入れて冷凍庫に保管できます。開封後のちくわは、1本ずつプラスチックラップで包んでから冷凍用の保存袋に入れると鮮度を保つことができます。
調理に合わせて、ちくわを事前に切り分けておくと、解凍することなくそのまま料理に使用でき、調理時間の短縮につながります。磯辺揚げに使う場合は縦や斜めに半分にカットし、煮物用には輪切りや斜め切りが便利です。炒め物やスープに加える際には小さめに切っておくとよいでしょう。
保存袋を閉じる際には、空気をしっかり抜いて酸化や乾燥、冷凍臭の防止に努めましょう。
急いでいる時には、ちくわを丸ごとラップで包んで冷凍保存する方法もあります。使う時には室温で少し置いてから簡単にカットできます。
冷凍したちくわは、美味しさを保ったままで約1ヵ月間保存が可能です。保存期間を明記したラベルを貼ると、管理がしやすくなります。
冷凍したちくわの活用法と解凍のコツ
冷凍したちくわは、解凍せずに直接煮物や炒め物に加えることができます。事前にカットしておけば調理の手間も省けます。
サラダや和え物に使いたい場合は、冷蔵庫で自然解凍した後に調理するとよいでしょう。
ただし、一度解凍したちくわを再冷凍するのは避けてください。品質が低下し、味も劣化する恐れがあります。
ちくわの活用法いろいろ
サイドディッシュにおすすめ
お気に入りの野菜、例えば玉ねぎ、きゅうり、トマトを薄切りにして、生ちくわと合わせましょう。塩とごま油で和風マリネを作ることもできますし、ドレッシングをかければ洋風の味に変わります。醤油とコチュジャンで味付けすれば、韓国風マリネも楽しめます。
炒め物にもぴったり
ちくわはピーマンやアスパラガス、ブロッコリーなどの緑黄色野菜との相性が抜群です。これらの野菜とちくわをオリーブオイルやバターでシンプルに塩で炒めると良いですし、バター醤油やマヨネーズとバターの組み合わせのソースで炒めてもおいしいです。
磯辺揚げとしても楽しめる
天ぷら粉と水を同量で混ぜ、青のりや紅ショウガを加えた生地でちくわを薄切りにし、たっぷりの油でカラッと揚げてください。お弁当やおつまみにも手軽に作れるのでおすすめです。
煮込み料理にも最適
おでんや肉じゃがなどの煮込み料理にちくわは欠かせません。特に焼きちくわを使うと、じゃがいもが魚のうまみを吸収して格別の味わいになります。
メインディッシュにも大活躍
焼きそばや焼きうどん、チャーハンにちくわを輪切りに加えると、料理のボリュームが増し、満足感が得られます。炊き込みご飯に焼きちくわを加えると、美味しいダシが出て一層の味わいを楽しめます。
スープや味噌汁の具材に
ちくわは味噌汁やお吸い物、中華スープに加えると、その素材の味が一層引き立ちます。何もないときでも、ちくわ一本で充実したスープが完成し、非常に便利です。
冷凍していつでも使えるちくわ
ちくわはお弁当や急な追加の一品に役立ちます。冷凍しておけば1ヵ月間美味しさが保たれ、使う際には凍ったまま調理が可能です。時間を節約できる上に、冷凍保存しておくととても便利ですので、ぜひ試してみてください。