あさりの砂抜き時、貝が閉じているのは心配無用?
あさりの砂抜きをしていると、全ての貝がぴったりと閉じてしまい動かなくなることがあります。これを見て、もしかして死んでしまったのではないかと心配になることもあるでしょう。
ですが、貝がしっかり閉じている状態は、実は生きている証拠なのです。死んでしまった貝は、閉じる力を失い開いたままになってしまいます。不安ならば、2つの貝を軽く叩いてみると良いでしょう。生きている貝からは澄んだ音が、死んでいる貝からは鈍い音が聞こえます。
貝が閉じる原因は?
- 塩分濃度が不適切 塩分濃度が適切でないと、あさりは砂を吐き出さずに閉じたままになります。塩水を作り直して、適切な塩分濃度に調整しましょう。ただし、塩分が過多になるとあさりが塩辛くなるため注意が必要です。
- 環境が適していない 騒がしい明るい場所よりも、あさりは静かで暗い場所を好みます。光を避けるために新聞紙をかぶせるなどして、適切な環境を整えてあげましょう。
- 水温が低すぎる 冷たい水では、あさりは動きません。水を適度に温めてあげると、貝が開く可能性があります。
貝がしっかりと閉じているなら、生きている証拠です。急がずじっくりと様子を見ましょう。
冷凍あさりの砂抜きは可能?
砂抜きした後であさりを冷凍したり、購入後すぐに冷凍してしまった経験はあるかもしれません。しかし、残念ながら一度冷凍されたあさりから砂を抜くことは不可能です。冷凍するとあさりは死んでしまい、砂を吸ったり吐いたりする機能を失ってしまいます。そのようなあさりを美味しく頂くためには、むき身にして利用するなど、他のアプローチを検討しましょう。
砂抜き失敗のあさりの活用法
砂の存在が気になるあさりは、アクセントとしてスープや出汁に活用するのがおすすめです。具材としてのあさりを茹でて、そのままスープや出汁に使用すると、風味豊かな一品が完成します。
身を取り除くのは一手間加えることになりますが、それだけの価値はあります。 あるいは、一つずつ身をむいて、流水で砂を洗い流すという手段もあります。手間はかかりますが、安心して食べられます。
多くの方が誤解しているかもしれませんが、実はあさりは砂を体内に溜め込んでいるわけではありません。砂抜きとは、あさりが呼吸を通じて貝の表面に付着した砂を外に出す作業です。そのため、むき身にして砂を洗い流せば、砂抜きに失敗した冷凍品でも安心して料理に利用できるので、食べられます。
まとめ
この記事で紹介したあさりの砂抜きのポイントを抑えれば、おいしいあさり料理を楽しむことができます。大切なのは、海水に近い塩水を用意し、あさりを適切に配置し、水の量を調整し、静かで暗い場所に置くこと、そして長時間放置しないことです。これらを心がけることで、愛情を込めた砂抜きが実現します。