アイスコーヒーの上手な淹れ方|選び方から抽出テクニックまで

食べ物の豆知識

夏になると、普段飲んでいるあたたかい飲み物も冷やして飲みたくなりますよね。そんな中でも、家でアイスコーヒーを手軽に作りたいと思う方は少なくないでしょう。

ただし、水を使ってコーヒーを淹れるときに、味がうすくなったり、風味が不足したり、時には不快な味や濁りが生じることがよくあります。

自宅で簡単に、そして美味しくアイスコーヒーを作るためのポイントや、うまくいかない原因について見ていきましょう。

アイスコーヒーが美味しくなるコツ

一般的に、家庭でアイスコーヒーを手軽に作る方法としては、コーヒー粉をフィルターバッグに入れて、長時間水に漬けることがあります。この方法だと、風味が十分に出なかったり、求めている味にならないことがあります。これは、味が薄くなる、香りが不足する、酸味や不快な味、濁りが生じるからです。その原因を一緒に探ってみましょう。

アイスコーヒーが薄く感じる理由

アイスコーヒーを淹れる際は、通常、風味が豊かな深煎りの豆の使用が推奨されます。普段から使っているコーヒー粉でもアイスコーヒーは作れますが、その場合、味や香りが薄くなる傾向にあります。ですので、水出し専用の豆を選ぶと良いでしょう。

新鮮な豆を使用した場合、水の浸透が悪いことから、抽出に時間がかかります。最初の6~8時間で味を確認し、もし薄ければ、軽くかき混ぜてからさらに1時間程度待つと良いでしょう。抽出時間が短いと、やはり味が薄く感じます。

風味が立たない原因

普段、熱湯で淹れているコーヒー粉を使うと、水出しの場合、香りが立ちにくくなります。時間をかけてゆっくり水で抽出するアイスコーヒーは、熱を加えない分、クリアで美味しいコーヒーができあがりますが、家で作ると酸味が強くなったり、不快な味や雑味が出やすくなることがあります。この原因についても考えてみましょう。

酸味が強くなる時

普段使うコーヒー粉で酸味が特徴の豆を使っている場合、アイスコーヒーを作ると酸味が強調されることがあります。豆が古くなると酸化が進み、さらに酸味が増します。酸味を抑えたい場合は、新鮮で焙煎から時間があまり経っていない豆を選ぶことがおすすめです。

不快な味や雑味の発生

豆を細かすぎる挽き方で使うと、雑味が出やすくなります。さらに、長時間豆を水に浸しておくと、不快な味や雑味が出てくることがあります。適切なタイミングで豆を取り除くことが、美味しいアイスコーヒーを作る鍵です。

お家で楽しむアイスコーヒーのコツ

これから、ご家庭で美味しいアイスコーヒーを淹れるためのポイントをご紹介します。

選ぶべきコーヒー豆

  • アイスコーヒーには、深煎りまたはその用途に特化した豆が適しています。
  • 細挽きの豆がお勧めですが、普通のドリップコーヒー用でも大丈夫です。

コーヒー豆と水の理想的な比率

1リットルの水に対しコーヒー豆は約60グラムが目安です。これは個人の好みで調整してください。自分好みのバランスを見つけるためにも、何度か試してみると良いでしょう。ドリップ用の豆を使う場合は、少し多めにしてみることをお勧めします。

水の選び方

抽出を始める際は、冷水ではなく常温の水を使用し、その後で冷蔵庫で冷やすのがベストです。軟水を選ぶか、沸騰させて冷ました水道水が適しています。

適切な抽出時間

抽出には大体8時間が目安ですが、好みに応じて調整してください。薄味を好む場合は少し短めに、濃い味を好む場合はもう少し長めに設定しましょう。

味の濁りや沈殿物を防ぐには

抽出したコーヒーに豆の微粒子が残り、味を損ねることがあります。これを防ぐには、ペーパーフィルターを使って、濾しながら別の容器に移すと良いでしょう。

豊かな風味を引き出す方法

コーヒーに深みとコクを加えたい場合は、抽出前に豆を軽く湯通しするのがお勧めです。フィルターやお茶パックに入れたコーヒー豆に、全体が湿るくらいに熱湯をかけてください。その後、ラップで覆い、3分置いた後に抽出を開始します。

アイスコーヒー向けの豆の選び方

通常のドリップコーヒー用の豆でもアイスコーヒーを作ることはできますが、家庭で作るときは風味や香りが少し落ちることがあります。より満足のいく結果を得たい場合は、アイスコーヒー専用や深煎りの豆を選んでみてください。

深煎りにはシティローストやフルシティロースト、イタリアンロースト、フレンチローストなどがあります。エスプレッソやフレンチの名がついた商品は、通常深煎りに分類されます。

まとめ

お家で美味しいアイスコーヒーを作るには、適した豆の選択、正しい水と豆の比率、抽出時間など、いくつかのポイントがあります。一番簡単な方法は、市販のアイスコーヒー用の粉を使用することですが、ドリップコーヒー用の豆からでもチャレンジは可能です。自分なりの最適なレシピを見つける楽しみも、アイスコーヒー作りの醍醐味の一つです。

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