ふっくら美味しいかぼちゃの煮物を作るコツ｜硬い皮と崩れを避ける方法

かぼちゃの煮物は見た目ほど簡単ではなく、時々中は柔らかいのに皮だけが硬い、または乾燥して硬くなることがあります。こうした問題を解決し、完璧なかぼちゃの煮物を作るためのポイントを紹介します。

かぼちゃが崩れる主な理由

かぼちゃが煮崩れたり、皮が残る原因を探ってみましょう。

崩れやすい理由①：煮込み過ぎ

かぼちゃは思ったよりも火が通りやすいので、長時間煮ると崩れてしまいます。 沸騰後10分程度で火を通せば十分です。竹串がスムーズに刺さるようになったら、すぐに火を止めることが大切です。この時点での味の染み込み具合については、後で詳しく説明します。

崩れる理由②：かぼちゃの種類による違い

かぼちゃには様々な種類があり、それぞれ煮崩れやすさや食感が異なります。 特に日本かぼちゃは水分が多く、崩れやすいのに対し、西洋かぼちゃはほくほくしていて崩れにくいです。お好みの食感に合わせて適した種類を選びましょう。「栗かぼちゃ」や「えびすかぼちゃ」などが西洋かぼちゃに分類されます。

おいしいかぼちゃの煮物を作るポイント

どんなかぼちゃでも美味しく煮るためのコツをご紹介します。

均一なサイズに切る

かぼちゃを同じ大きさに切ることがポイントです。 サイズがバラバラだと火の通り具合に差が出て、煮崩れの原因となります。すべてのピースを均等に柔らかくするためにも、サイズを揃えましょう。

水分量の調整

かぼちゃに含まれる水分量が煮崩れを左右します。 適切な水分量を保つため、煮る前にかぼちゃから水分を出すことが推奨されます。煮汁で使う砂糖をかぼちゃに振りかけてしばらく放置すると、水分が引き出されます。その後、煮汁に調整して加えて煮ます。

煮る時の留意点

かぼちゃを煮る時は、かき混ぜたりせずにじっくりと煮ることが大切です。 強火ではなく、弱火でゆっくり煮込むことで崩れずに美味しい煮物ができます。かぼちゃがきちんと収まる鍋を使い、均等に煮ることを心がけましょう。

かぼちゃをふっくらと美味しく煮る秘訣！

先にお話しした通り、かぼちゃを長く煮すぎると形が崩れてしまうことがありますが、実は煮込み時間を延ばすだけで味がしみるわけではありません。そこで、崩れずにしっかりと味をしみ込ませる方法をご紹介しましょう。

かぼちゃは思ったより早く火が通ります。沸騰したら弱火にして落とし蓋をし、10分から15分煮れば火が十分に通ります。

竹串を刺してスムーズに通るようになれば、すぐに火を止めて、そのまま煮汁の中で放置するのがコツです。

冷めていく過程でかぼちゃはじっくりと味を吸収します。実は、冷却中に味が染みるのが一般的です。

特に70℃から50℃の温度帯では味がよく染み込みます。できるだけこの温度を保てるようにすると、味がよりしっかりとします。

保温する際は、新聞紙で鍋を包んだ後、バスタオルや毛布で覆うと良いでしょう。約3時間この状態を保つと、味がしみたかぼちゃの煮物ができあがります。

・蓄熱鍋を使うことをお勧めします この方法で保温するには通常の鍋では複数のステップが必要ですが、蓄熱鍋を使用すればより手軽です。

蓄熱鍋は熱を長時間保持できるため、火を止めた後もそのままで完成させることができ、ガス代や時間を節約できて便利です。

価格は高めですが、長い目で見るとガス代や時間の節約になるため、投資する価値はあります。

かぼちゃの皮を柔らかく美味しく煮るコツ

かぼちゃの実は柔らかく煮えても、皮が硬いままや剥がれてしまうことがよくあります。ここでは、皮も美味しく柔らかく煮る方法を紹介します。