大根の辛さを減らすための水洗いは有効?辛みを緩和する前処理手順をいくつか紹介

食べ物の豆知識

大根サラダを作ってみたら辛すぎて…! 大人ならば何とか食べられますが、子どもたちには厳しいですよね。

自分で作ったものは辛いことが多いですが、スーパーやデリで買ったものはそこまで辛くないですよね。

そんな辛くない大根サラダを自宅で作りたい!

そこで今回は、家庭で作る大根サラダの辛さを減らす方法と、サラダ向きの大根の選び方について紹介します。

大根サラダの辛さを減らすためには水につけると良いのか?

まずはじめに、大根を水につけることで辛さを軽減する方法について説明します。

大根サラダの辛さを和らげるためには、大根を切った後、10分から15分ほど水に浸けると良いと一般的には言われています。

しかし、実際には水に浸けても辛さはそれほど軽減しません。

その理由は、大根の辛さの要素は水に溶けにくいからです。水に浸すと大根の辛さが消えるわけではありません。

ちなみに、玉ねぎの辛さを取るためにも水に浸しますが、こちらはしっかりと辛さが取れます。 その理由は、大根の辛さの要素とは異なり、水に溶けやすい性質があるからです。

大根サラダの前処理で辛さを緩和する方法4つ

 

水に浸しても大根の辛さはなかなか取れません。 それでは、どうすれば辛くない大根サラダを作ることができるのでしょうか?

次に、大根の辛さを効果的に緩和する方法を紹介します。

大根を15分程度空気に触れさせる

驚くことに、大根を切った後、そのまま置いておくだけでも辛さは軽減します。 水ではなく、空気に15分から20分ほど触れさせるだけです。

その理由は、大根の辛さの要素であるアリルイソチオシアネートが揮発性を持っているからです。 つまり、大根の辛さの要素が飛でしまうのです。

大根を切って放置することで、自然に空気中に辛さの要素が飛んでいきます。 その結果、切ってから15分から20分ほどで辛さ軽減します。

ただし、同時に水分も飛んでしまい、乾燥するため、できれば一度水に浸した後、空気に触れさせると大根の乾燥を防ぐことができます。

切った大根に塩をもみ込み、水分を絞る

食感は少し変わりますが、大根に塩をもみ込むことで辛さが和らぎます。 切った大根に塩を振り、揉んでから、水分をしっかりと絞ります。

これを行うと、辛さの要素が大根の水分と一緒に外に出てくるため、大根の辛さが減ります。

大根をマヨネーズや油で和えて面を覆う

大根そのものをマヨネーズやオリーブオイルなどの油で和えると、辛さを感じにくくなります。

これは辛さを取るというより、辛さをごまかす方法です。

大根の表面を油で覆うことで、辛さが緩和し、食べやすくなります。 ただし、この方法は大根が非常に辛い場合にはあまり効がないので、注意が必要です。

大根を暖かいサラダとして料理する

大根は、加熱することで辛さが減少します。 これは、熱を加えることで辛さの原因である要素、アリルイソチオシアネートが蒸発しやすくなるためです。

ただし、結果として生まれるのは温野菜サラダになります。

大根が1/3本程度ある場合、それを切り分けてラップをかけ、電子レンジで3分から5分間加熱します。

シャキシャキ感はなくなりますが、たまには大根の暖かいサラダも試してみてはいかがでしょうか!

大根サラダが辛い原因は大根の選び方がポイント

大根の辛さは季節や部位によって変わります。

まず、季節についてですが、夏の大根は冬のものに比べて辛さが強いです。

これは、夏の暑さから自身を守るために大根が辛味要素を多く蓄積するためです。 一方、冬の大根は寒さで凍結しないように糖分を増やし、辛さの要素は抑えられています。

夏はサラダが食べたくなる季節ですが、大根の場合、冬の方がサラダに向いているのです。

そして、大根の部位によっても辛さは異なります。

大根の下側、つまり先端部分は繊維質が多く、辛さも強い部位です。 この部位をサラダに使用すると、辛くなりがちです。 この部位は、むしろおろしにするのが適しています。

大根の辛さが少ない部位は、葉が生えている上部です。 サラダに使用する場合は、全体の上部1/3までを使用すると良いでしょう。

サラダに最適なのは、冬の大根の上部を使用することです。 これにより、辛さを抑えて食べやすい大根サラダを作ることができます!

最後に

大根は、その季節や部位によって、辛さに顕著な違いが見られます。特にサラダに使用される際には、辛さが控えめであることが望ましいため、大根の上部を選ぶことをお勧めいたします。

また、大根の辛さをより穏やかにするためには、切断した後にしばらく空気に触れさせておくという、非常に簡単な方法がございます。この方法によって、辛みを効果的に和らげることができますので、是非お試しください。

これらのポイントを踏まえ、皆様がより美味しい大根サラダを作るお手伝いができれば幸いです。大根の持つ可能性を最大限に引き出し、お料理の幅を広げていただければと思います。

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