ゴーヤ特有の強い苦味に頭を悩ませた経験はありませんか?家で作ったゴーヤ料理が予想外に苦くて食べられなかったりすることもあるでしょう。苦味を減らすことができれば、ぐっと美味しく楽しめるようになりますよね。
この記事では、ゴーヤの苦味を抑える効果的な方法や、苦味が少ない料理法、おすすめのレシピをご紹介します。
確実にゴーヤの苦味を減らす方法
ゴーヤの苦味を減らすためによく使われる方法には、塩で揉むこと、水にさらすこと、内部の白い部分を取り除くことなどがありますが、それでもなお苦いと感じることが少なくありません。実際、これらの方法を試しても、なかなか苦味が取り除けない経験がある方も多いでしょう。
しかし、ゴーヤの苦味を少しでも軽減できれば、より気軽に楽しめるはずです。そこで、より効果的に苦味を抑えるコツをお伝えします。
ゴーヤの苦味を抑える処理方法
ゴーヤの中で最も苦いのは外皮の部分、特に表面のざらざらした部分です。この部分を取り除くことで、苦味が大幅に減少します。料理前にピーラーで外皮を薄く削ぎ取ると、格段に苦味が減ります。
一方で、しばしば苦いとされる内部の白いワタは、実はそこまで苦くなく、外皮のざらつきを取り除きながら、ワタを適量残すことで、苦味がぐんとおさえられます。
さらに苦味をおさえたい場合は、薄くスライスしてから塩もみしたり、さっと茹でるのが効果的です。また、牛乳に漬ける方法も苦味を和らげるのにおすすめです。
- ゴーヤの苦味を牛乳で和らげる方法
薄切りにしたゴーヤを牛乳に30分程度漬けておきます。その後、牛乳を捨てずにそのまま料理に使用します。
また、苦味が少ないとされる白いゴーヤを選ぶのも一つの方法です。通常の緑色のゴーヤよりも苦味が控えめなため、試してみる価値があります。
苦味の少ないゴーヤ料理法
ゴーヤはその特有の苦味が特徴であり、その苦味を愛する人も多い一方で、苦手と感じる方も少なくありません。そこで今回は、苦味を抑えたゴーヤの料理法をいくつかご紹介します。
油を使った調理法
ゴーヤの苦味成分は水溶性であるため、油でコーティングすることによって苦味を感じにくくすることができます。生の状態やただ茹でただけのゴーヤよりも、炒めたり揚げたりすることでより美味しく食べられます。炒め物やドレッシングを使う際には、苦味をカバーするためにも油は多めに使うと良いでしょう。
薄切りでゴーヤの苦味をやわらげる
ゴーヤを大きく切ると苦味が際立ちますが、薄くスライスすることで油がよく絡み、苦味が減ります。
皮のざらつきを残してしまうと、薄く切っても苦味が消えにくいです。皮を剥いて薄くスライスし、油で調理することで、苦味がぐっと抑えられます。
苦くないゴーヤレシピ
ゴーヤチャンプルーが有名ですが、苦味を少なくする他のレシピも試してみてはいかがでしょうか。
ゴーヤチップス
【材料】(2人分)
- ゴーヤ:1本
- 塩:適量
- オリーブオイル:大さじ1
【作り方】
- ゴーヤは半分に切り、スプーン等を使って種と白い部分を取り除きます。その後、薄切りにします。薄く切ることでパリッとした食感になります。
- 切ったゴーヤに塩をまぶし、5分ほど置きます。その後、水でよく洗い、キッチンペーパー等でしっかりと水分を拭き取ります。これにより、ゴーヤの苦味が和らぎます。
- オーブンの天板にクッキングシートを敷き、ゴーヤを広げます。ゴーヤにオリーブオイルを軽くまぶします。
- 160℃に予熱したオーブンで、約20分焼きます。途中で一度返して、均一に焼き色がつくようにします。
- しっかりと乾燥してパリッとしたら、オーブンから出して冷まします。
注意点として、ゴーヤは焼きすぎると苦味が増すことがあるので、焦げないように注意してください。また、ゴーヤチップスは冷めるとよりパリッとした食感になります。お好みで塩やスパイスを振ってお召し上がりください。カレー味が好みなら、片栗粉にカレー粉を混ぜてみましょう。
ゴーヤの天ぷら
【材料】(2人分)
- ゴーヤ:1本
- 天ぷら粉:適量
- 水:適量
- 揚げ油:適量
- 塩:少々
【作り方】
- ゴーヤは半分に切り、スプーン等を使って種と白い部分を取り除きます。その後、5mm程度の厚さにスライスします。
- スライスしたゴーヤに塩をまぶし、5分ほど置きます。その後、水でよく洗い、キッチンペーパー等で水分を拭き取ります。これにより、ゴーヤの苦味が和らぎます。
- 天ぷら粉に水を加えて、少し固めの衣を作ります。衣はサラサラと流れる程度にすると、揚げたときにサクッとした食感になります。
- ゴーヤを衣にくぐらせ、180℃程度の油で揚げます。ゴーヤがキツネ色になったら取り出し、キッチンペーパー等で余分な油を取ります。
- 塩を振って完成です。お好みで天つゆやソースをつけても美味しくいただけます。
このレシピでは、ゴーヤの苦味を抑える工夫をしていますが、苦味が好きな方は、塩もみを省いても構いません。
ゴーヤのかき揚げ
【材料】(2人分)
- ゴーヤ:1本
- にんじん:1/2本
- 玉ねぎ:1/2個
- 天ぷら粉:100g
- 水:100ml
- 揚げ油:適量
- 塩:少々
【作り方】
- ゴーヤは半分に切り、スプーン等を使って種と白い部分を取り除きます。その後、薄切りにします。
- にんじんと玉ねぎも薄切りにします。
- ボウルに天ぷら粉と水を入れ、混ぜ合わせて衣を作ります。
- 衣にゴーヤ、にんじん、玉ねぎを加えて混ぜ合わせます。
- 揚げ油を適温(約170℃)に熱し、スプーン等を使って衣と野菜を一緒にすくい、揚げます。両面がきつね色になったら取り出します。
- 油を切ったら完成です。お好みで塩や天つゆをつけてお召し上がりください。
このレシピでは野菜の種類を変えても美味しく作れます。また、ゴーヤの苦味が苦手な方は、ゴーヤを塩もみしてから使用すると苦味が和らぎます。
天つゆやカレー粉、山椒を混ぜた塩で味わうと一層美味しいです。
ゴーヤの肉詰め
【材料】(2人分)
- ゴーヤ:1本
- 豚ひき肉:200g
- 長ネギ:1/2本
- にんにく:1片
- 塩:少々
- こしょう:少々
- サラダ油:適量
- 醤油:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 酒:大さじ1
- ごま油:少々
【作り方】
- ゴーヤは半分に切り、スプーン等を使って種と白い部分を取り除きます。その後、3cm幅に切ります。
- 長ネギはみじん切りにし、にんにくはすりおろします。
- ボウルに豚ひき肉、長ネギ、にんにく、塩、こしょうを入れ、よく混ぜ合わせます。
- ゴーヤに3の肉詰めを詰めます。
- フライパンにサラダ油を熱し、4を中火で焼きます。肉詰めが焼けたら裏返して、ゴーヤも焼きます。
- ゴーヤが柔らかくなったら、醤油、みりん、酒を加えて煮詰めます。
- ごま油を加えてさらに煮詰め、全体に味がなじんだら火を止めます。
このレシピでは、基本的な調味料でシンプルに味付けしていますが、お好みで一味唐辛子やオイスターソースを加えても美味しくいただけます。
まとめ
筆者もかつてゴーヤの強い苦味に苦労しましたが、皮のざらつきを取り除くことで大きく改善されます。油で調理することも苦味を感じにくくするコツです。これらの方法で、ゴーヤをもっと手軽に楽しめるようになります。
適度に摂ることで夏の暑さを乗り切る体力をつけましょう。