一年中どの季節でも見かける大根ですが、特に美味しいのはいつでしょうか？さらに、季節によって変わる大根の味や食感についても気になるところです。この記事では、大根が一番美味しい季節と、良質な大根の見分け方、そしてその季節に合ったレシピをご紹介します。
大根の味わいがピークを迎える冬
大根は冬、特に12月から2月が旬の時期です。この季節の青首大根などの主流品種は、日本で流通する大根の大多数を占めています。このことから、冬を大根の最良の季節と言えます。
旬の大根は甘く、ジューシーで柔らかいのが特徴です。通常、根元の方が辛い大根も、この時期ならおろしてもあまり辛味が強くならず、美味しくいただけます。
どうして大根は年中手に入るのか
大根が一年中手に入るのは、生産者が季節や産地、品種を変えて栽培しているからです。
秋から冬にかけては千葉県や神奈川県、鹿児島県からの大根が多く、夏には青森県や北海道の涼しい地域で育った大根が市場に出ます。
旬を外した大根の風味
冬に収穫される大根は、寒さに強いため甘みが増します。しかし、春から夏にかけては、辛味が強まり、硬くて筋が多いものが出やすくなります。だからこそ、旬を過ぎると大根の味は少し落ちると感じられます。
旬を逃した大根を使う際は、辛くない部位を選んだり、大根を主役にしない料理にするといいでしょう。
美味しい大根の見極め方
美味しい大根を選ぶポイントは、以下のようになります。
- 表面にツヤと張りがあるもの
- 重みが感じられるもの
- 根っこが少ないもの
- 葉が元気で色鮮やかなもの
これらを基準に選べば、質の良い大根に出会えるでしょう。
表面が乾燥していたり、ひび割れがあるもの、根が多いものは、新鮮さが落ちている可能性があるので避けた方が無難です。
旬の大根で作る美味しい料理レシピ
旬の大根を使った、その美味しさを存分に楽しめる料理の提案をします。
新鮮な大根のサラダ
新鮮な大根のサラダは、シャキシャキとした食感と爽やかな風味が楽しめますね。以下にレシピをご紹介します。
【材料】（2人分）
- 大根：200g
- きゅうり：1本
- ミニトマト：8個
- 塩：少々
【ドレッシング】
- 醤油：大さじ1
- お酢：大さじ2
- ごま油：大さじ1
- 砂糖：小さじ1
- すりごま：適量
【作り方】
- 大根は皮を剥き、千切りにします。きゅうりも千切りにし、ミニトマトは半分に切ります。
- 切った大根ときゅうりに塩を振り、手でよく揉みます。その後、水分を絞ります。
- ドレッシングの材料をボウルに入れ、よく混ぜ合わせます。
- ボウルに大根、きゅうり、ミニトマトを加え、ドレッシングとよく和えます。
ここに記載したレシピは基本的なものですが、お好みでレモン汁を加えたり、刻んだパセリやミントをトッピングすると、さらに風味豊かなサラダになります。お試しください。
ふわふわの大根焼き
ふわふわの大根焼きは、大根の甘さとやわらかい食感が楽しめます。以下にレシピをご紹介します。
【材料】（2人分）
- 大根：300g
- 手羽先：150g
- 片栗粉：大さじ1
- 卵：2個
- だし汁：100ml
- 醤油：大さじ1
- みりん：大さじ1
- サラダ油：適量
【作り方】
- 大根は皮を剥き、すりおろします。鶏むね肉は一口大に切ります。
- ボウルに大根、手羽先、片栗粉、卵を入れ、よく混ぜ合わせます。
- 別のボウルにだし汁、醤油、みりんを入れて混ぜ、タレを作ります。
- フライパンにサラダ油を熱し、2をスプーンで落として焼きます。両面がきつね色になったら取り出し、タレに漬けます。
- タレがよく染み込んだら、器に盛り付けて完成です。
このレシピでは手羽先を使用していますが、お好みでエビやイカ、野菜などを加えても美味しく作れます。また、焼き色をつけやすくするために片栗粉を使用していますが、小麦粉でも代用可能です。
大根の甘辛みそ焼き
大根の甘辛みそ焼きは、大根の甘さとみそのコクが絶妙にマッチした一品です。以下にレシピをご紹介します。
【材料】（2人分）
- 大根：200g
- みそ：大さじ2
- 砂糖：大さじ1
- みりん：大さじ1
- サラダ油：少々
【作り方】
- 大根は皮を剥き、1cm厚さの輪切りにします。
- ボウルにみそ、砂糖、みりんを入れ、よく混ぜてみそだれを作ります。
- フライパンにサラダ油を熱し、1の大根を両面焼きます。焼き色がついたら火から下ろします。
- 3の大根に2のみそだれを塗り、フライパンの蓋をして弱火で5分ほど蒸し焼きにします。
- みそだれがよく絡まったら完成です。
このレシピでは、みそだれの甘さと大根の甘さが絶妙にマッチします。お好みで一味唐辛子を振りかけても美味しいですよ。また、焼いた大根にみそだれを塗る際は、火から下ろしてから行うことでみそが焦げにくくなります。
これらのレシピで、旬の大根を使った美味しい料理をお楽しみください。
まとめ
大根は、特に冬が旬で、12月から2月にかけて収穫されるものが甘くてジューシーで柔らかいです。一年中手に入るのは、生産者が季節や産地、品種を変えて栽培しているためです。旬を逃した大根は辛味が強くなり、硬く筋が多いものが多くなるので、美味しい大根の見極め方としては、表面にツヤがあり重みが感じられ、根っこが少なく葉が元気で色鮮やかなものを選ぶと良いでしょう。
また、新鮮な大根のサラダ、ふわふわの大根焼き、大根の甘辛みそ焼きのレシピを紹介しています。旬の大根を使うことで、その美味しさを最大限に引き出すことができますよ。
