ゴーヤとズッキーニ、この2つの野菜についてどれだけ知っていますか?
案外、これらの野菜の具体的な違いを明確に説明できる人は少ないかもしれません。
そこで、今回はゴーヤとズッキーニのそれぞれの特性に焦点を当て、味や外見、見分け方、さらにはその他の特徴から、2つの野菜の違いに迫りたいと思います。
この違いを知っていれば、買い物時の混同も避けられるでしょう。
ズッキーニの基本
ズッキーニはウリ科の植物で、特にその未熟な果実や花が食用とされています。
最も美味しい時期は夏で、特に6月から8月が旬です。見た目はキュウリに似ていますが、実はカボチャの一種という点が意外かもしれません。色には緑と黄色があります。
その起源は明確ではありませんが、メキシコの大型カボチャが祖先であるとされています。
ヨーロッパへは16世紀のメキシコ植民地化によって伝えられ、19世紀にはイタリアで現在の細長い形へと品種改良されました。
他にも梨型や球形のものもあり、20世紀に広く普及しました。
ゴーヤの特性
ゴーヤは学名を「ツルレイシ」といい、ウリ科ツルレイシ属の一年生のつる植物です。食べられる部分は主に未熟な果実です。
九州で栽培される苦みが強い品種は「ニガウリ」と呼ばれ、苦みが少ない沖縄産のものを「ゴーヤ」と区別しています。
原産は熱帯アジアで、17世紀に中国経由で日本に伝わったとされています。
ズッキーニとゴーヤ、見分けるポイント
ここからは、2つの野菜の味や見た目、区別するためのポイントなど、さらに詳しく見ていきます。
味の比較
ズッキーニは外見がキュウリに似ていますが、ナスと似た味わいが特徴です。ナスと同じ調理方法が適しています。
油と非常に相性が良く、焼いたり、揚げたり、詰めものにしたり、煮たり、ピクルスにするなど、様々な料理方法に対応します。実に用途が広い野菜です。
対照的に、ゴーヤはその独特の苦味が特徴で、この苦味が子供たちに敬遠されることもありますが、薄くスライスして塩もみすることで苦味を和らげることができます。また、かつお節などの旨味成分と組み合わせることで、より一層美味しく楽しめます。
ゴーヤの調理法としては、ゴーヤチャンプルーなどの炒め物が有名ですが、その他にも和え物やおひたし、揚げ物、天ぷらなどがおすすめです。
薄切りにして乾燥させることで保存性が増し、煮物などにも適します。また、お茶として煎じることも可能で、その風味は独特の美味しさがあります。