寒い季節にはぴったりのスイーツ、ぜんざいを味わうことで、体がじんわりと温まり、甘い香りに心が癒されます。
お正月の鏡開きでお鏡餅を使ったぜんざいを楽しむ家庭も多いですよね。私も子供の頃からその伝統を守ってきました。
多くの人があずき缶を使ってぜんざいを作るかもしれませんが、圧力鍋を使えば、より短時間で準備することができます。
「まだぜんざいを作ったことがないけど、試してみたい」 「圧力鍋をもっと活用したい」 そんな方々にぜひお試しいただきたいです。
ここで、圧力鍋を使って手早く美味しいぜんざいを作る方法をご紹介します。標準的な甘さと控えめな甘さの2種類をご用意しました。また、保存方法についても解説していますので、ぜんざい作りの後にぜひ参考にしてください。
圧力鍋を使って小豆をやわらかく煮るコツ
- ぜんざいのレシピ(4人分)
【用意する材料】
小豆…200g(今回は大納言小豆を使用)
水…800ml(4カップ)
標準的な甘さ 砂糖…85g(今回は中双糖を使用)
塩…0.4g(今回は瀬戸のほんじおを使用)
控えめな甘さ 砂糖…35g(今回はエリスリトールを使用)
甘酒…30g
塩…0.4g(今回は瀬戸のほんじおを使用)
【作り方】
- 小豆は事前に軽く洗っておきます。
- 普通の鍋に小豆と1カップの水(分量外)を入れ、強火で沸騰させた後、火を弱めて10分煮ます。その後、水を切ります。
- 圧力鍋に小豆と800mlの水を入れ、蓋をして15分間加圧します。そのまま冷ますと圧力が下がりますので、その後蓋を開けます。
- 砂糖を加えて分け、塩を入れて、とろみが出るまで弱火で煮込みます。
今回は4人前のぜんざいを圧力鍋で作ります。家族の好みに合わせて【標準的な甘さ】と【控えめな甘さ】の2種類を提供します。まず、圧力鍋で小豆を柔らかく煮た後、2つに分けてから砂糖を加え、それぞれの味を調整します。この方法なら、下準備が一度で済み、時間とコストを少しでも節約できます。
今回使用する小豆と塩について。小豆は北海道産の「大納言小豆」、塩は「瀬戸のほんじお」を使用しています。どちらもスーパーで簡単に手に入ります。にがりを含んだ伝統的な塩を普段から使用していると、料理やお漬物にも役立ちます。瀬戸のほんじおは国内産で、安心して使用できます。ご自宅にある材料で代用しても問題ありません。
4人分のぜんざいのレシピ
ぜんざいを作るには、アズキ豆200gと砂糖85gが必要です。通常、ぜんざいには中双糖がよく使われますが、これは祖母の好みに基づいています。
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アズキ豆をさっと洗い、水をたっぷり使って豆をかき混ぜながら洗います。不純物や虫が入っていないか確認し、取り除きます。
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アズキと1リットルの水を鍋に入れ、強火で沸騰させた後、火を弱めて10分間煮ます。この時、蓋はしません。沸騰後、溢れないように注意しながら火を弱め、アズキがぴょんぴょんするような状態で10分間煮続けます。10分経ったら、水を捨てアズキをざるにあげます。これはアズキの渋みや苦みを取り除く「渋抜き」の工程です。
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圧力鍋にアズキと800mlの水を入れ、蓋をして15分間加圧調理します。冷めたら蓋を開けます。アズキが柔らかくなっているか確認し、固ければ再度加圧調理します。
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砂糖を3回に分けて加え、最後に塩をふってとろみが出るまで煮込みます。今回は、2種類の甘さのぜんざいを作ります。それぞれの鍋にアズキを等分に分け、一方にはザラメを使って通常の甘さのぜんざいを、もう一方にはエリスリトール35gと甘酒30mlを加えて控えめな甘さのぜんざいを作ります。アクを取り除きながら豆が柔らかくなるまで煮込みます。完成したら、まず控えめな甘さのぜんざいから試してみましょう。甘酒のおかげでコクがあり、さっぱりとした甘さです。通常の甘さのぜんざいは、甘みとほのかな塩味のバランスが絶妙です。
ぜんざいの保存方法
ぜんざいは冷蔵庫で保存すると2〜3日持ちます。大量に作った場合は冷凍保存が適しており、1〜2ヶ月は美味しくいただけます。ただし、水分や砂糖の量によって保存期間が変わる可能性があるので、早めに食べることをお勧めします。冷凍する際は、タッパーや専用の袋に入れてください。
食べる時は自然解凍するか、温め直すと良いです。夏場は半解凍でシャーベットのように楽しむこともできます。
最後に
今回はぜんざいの調理法をご紹介しました。圧力鍋を使うと便利で、時間も節約できます。普段は甘いものをあまり作らないですが、特別な日にはこだわって作ることもあります。たまには自分を甘やかして、甘いものを楽しむのも良いでしょう。