「すももとプラムの違いって何だろう?」と考えたことはありますか?
私自身、これまで家ですももやプラムを食べる機会がほとんどなかったので、その違いについては詳しくありませんでした。
すももは通常、赤みを帯びた果実として知られています。一方、プラムは深い青色が特徴です。これらの果実は形が似ていますが、色や種類には違いがあります。
そこで、すももとプラムの違い、そしてこれらに似たプルーンとの違いについて詳しく調べてみました。
すももとプラムは同一の果物なのか
世界的には、すももとプラムは同じ果物とされています。しかし、日本では両者を区別して呼ぶ傾向にあります。
すももは英語で”plum”と表記されるため、基本的には同じ果物と考えられています。ただし、日本国内では「すもも」と言えば、プラムの品種の中の「日本すもも」という特定の種を指すことが一般的です。この「日本すもも」は名前に「日本」が含まれていますが、実際の原産地は中国です。
一方、日本で「プラム」と呼ばれるのは、主に「西洋すもも」を指しています。日本すももとは異なる、プラムの別の品種群となります。
こうした呼び分けが一般的になった理由として、国産品と輸入品の価値観の違いが背景にあると考えられています。日本人が昔から親しんできた「すもも」と、比較的新しく伝わった「プラム」を区別する必要性から、このような名称上の違いが生まれたのです。
市場での呼称を確認しながら、すももとプラムの味や特徴の違いを楽しむことをおすすめします。
プルーンとプラムの違いについて
ウィキペディアの情報によると、プルーンはスモモの一種で、特に西洋スモモ(Prunus domestica)がその代表的な例です。この果物はドライフルーツやプルーンシロップとして加工されることが一般的ですが、生で食べることもできます。西洋では、この種の生のスモモ自体をプルーンと称しています。
一方で、日本国内ではこの用語「プルーン」がそのまま一般的に使われることは少ないようです。日本国内で「プルーン」と言うと、ほとんどの場合は乾燥させた西洋すもも、つまり「ドライプルーン」を指すことが多くなります。正式には「ドライプルーン」と呼ばれますが、日常会話では単に「プルーン」と省略して呼ぶのが一般的な用法です。
このように、西洋と日本では同じ果物を指しながらも、「プルーン」という言葉の使われ方に大きな違いがあることがわかります。西洋では生のすももをプルーンと呼ぶのに対し、日本では乾燥させたすももを指してプルーンと呼ぶ傾向にあります。生のものと乾燥させたものを、言葉の上で区別している点が大きな違いだと言えるでしょう。
すももやプラム、プルーンの違いまとめ
世界各国と日本では、「すもも」「プラム」「プルーン」の捉え方に違いがあります。
国際的な見解
一般的に、すもも=プラム、そして西洋すもも(Prunus domestica)=プルーンと理解されています。
日本の見解
一方、日本国内では以下のように区別されています。
- すもも=日本すもも
- 国産の果物 プラム=西洋すもも・輸入された果物
- プルーン=ドライプルーン(乾燥西洋すもも)
これらが、日本と世界の間での主な違いとなっています。
日本では、独自の呼び名や概念があるため、必ずしも国際的な理解と一致しているわけではありません。「郷に入れば郷に従え」の言葉どおり、日本国内での習慣的な見方が存在しているのです。そうした見解を一概に間違いだと断言することはできません。むしろ、この違いを認識し理解することが何より重要です。
こうした違いを無視すれば、言葉の意味の違いから誤解が生じかねません。しかし、産地や加工形態の違いに由来する呼び分けの違いであることを踏まえれば、お互いの立場を尊重し合える部分でもあります。
すももと呼ぶか、プラムと呼ぶか。生で食べるか乾燥させてプルーンにするか。呼び名や食べ方は違えど、この実りの秋の味覚を様々な形で堪能していきたいものです。