カレーはその豊かなスパイス使いで知られ、健康に良いともされています。時には無性にカレーが食べたくなることもあるでしょう。市場には油や添加物、小麦粉を含むカレールーやレトルトカレーが溢れていますが、本当に体に優しいカレーを求めるなら、自家製を試す価値があります。
市販の製品も美味しいですが、自分で作る場合はそれに匹敵する味を出すコツが必要です。今回は、S&Bのカレー粉を使って、市販のルー無しでおいしいカレーの作り方をご紹介します。
自宅で簡単に作れるグルテンフリーカレー
【材料】4〜5人分
- 中玉玉ねぎ：3個
- にんにく：1片
- 様々なキノコ（しめじ、エノキ、マイタケ等）：各1〜2パック
- 骨付き鶏肉
- キャベツ：1/4個
- 大きなトマト：1個 または トマトジュース
- 味噌：大さじ1
- 塩：少々
- 米粉または片栗粉：大さじ1（水で溶かす）
- S&Bカレー粉：大さじ4
材料費は合計約1000円。
本レシピでは、手軽に入手可能なS&Bの赤い缶に入ったカレー粉を使用します。多種多様なカレールーやレトルト製品がありますが、カレー粉の選択肢に関してはそれほど多くはありません。この限られた選択肢の中でも、S&Bのカレー粉はそのアクセスの良さと品質で、多くの料理愛好家に支持されています。
確かに、自分自身でスパイスを選び、調合してオリジナルのカレーを作るという方法もあります。しかし、そのためには多くの種類のスパイスを揃える必要があり、それには相応のコストがかかる上、適切な調合技術も必要とされます。私自身も幾度となくスパイス調合に挑戦しましたが、その難しさから、この方法は初心者にはおすすめしにくいというのが正直なところです。
そこで、このレシピではS&Bのカレー粉を基本とし、そこに様々な具材を加えることで、深みと豊かな風味を加えたカレーを作り上げます。S&Bのカレー粉は、そのバランスの取れた味わいが、様々な具材との相性を良くし、一層美味しいカレーを作るための強固な基盤を提供してくれます。
具体的な調理手順については、次のステップで更に詳細に説明します。
香り高いオニオンとガーリックを使った炒め方
このカレーのコツは、特に1個の玉ねぎをじっくりと炒めて香ばしさとコクを引き出すことです。
- まず、ニンニクを細かく刻み、オリーブオイルで香りが立つまで炒めます。この時、辛さをプラスしたい場合は鷹の爪を加えると良いでしょう。
- ニンニクが香り立ったら、みじん切りにした玉ねぎを加え、軽く塩を振りながら中火で炒めます。鷹の爪はこの段階で取り出すか、辛さが欲しい場合は後で再度加えるのも一つの方法です。
- 玉ねぎがキャラメル色になり、香ばしい香りがするまで弱火でじっくりと炒め続けます。
- 玉ねぎが適切に炒められたら、他の野菜を全て加えます。玉ねぎはざく切り、キャベツは細かく切り、トマトは粗く切り、キノコ類は適当な大きさに切り、鶏肉はそのまま入れ、トマトジュースか水約50ccを加えて煮込みます。野菜から出る水分で充分な湿度を保ちます。
- 最初は強火で煮立たせ、沸騰したら弱火にし、塩と味噌で味を整えます。
- 材料が柔らかくなるまで約1時間煮込み、カレー粉を加えて最終的な辛さと味を調整します。
- 最後に米粉や水溶き片栗粉を加えてとろみが出るまでしっかりと火を通せば完成です。
独特な調理法で深みと旨味を引き出す
このカレーは、骨付きの鶏肉と新鮮な玉ねぎを用いることで、その深みのある風味と豊かな旨味を最大限に引き出す独自の調理法を採用しております。さらに、キノコの独特な風味が加わることで、カレーの味わいに更なる深みと多層的な味覚をもたらします。
具体的には、鶏肉に関しては骨付きのものを使用し、その旨味を存分に引き出します。キノコについても、その風味を十分に活かすために、たっぷりと使用することが重要です。なお、キノコは調理過程で体積が減少する傾向にあるため、最初は鍋が溢れるほどに入れても後に適量に収まります。
カレーのとろみに関しては、キャベツの繊維質を活用することで、自然なとろみをカレーに加えることができます。このとき、キャベツを細かく刻むか、ミキサーで粉砕することが効果的です。また、米粉や片栗粉を少量加えることで、とろみをさらに強化することが可能です。
このカレーの特徴は、味噌やインスタントコーヒー、チョコレートを加えることにより、カレーに深みとコクを加える点にもあります。これらの材料は、市販のカレールーを使用しなくても、十分に美味しいカレーを作ることができる秘訣です。
さらに、野菜や肉を追加することで、様々な味の変化を楽しむことができ、カレーのレパートリーを広げることが可能です。これにより、グルテンフリーかつヘルシーながら、美味しさを追求したカレーの作り方をご紹介することができました。
このレシピが皆様のカレー作りに役立つことを心より願っております。ご覧いただき、ありがとうございました。
