溶けかけのアイスを復活させるテクニックと新しい味わい方

暑さでアイスが溶けてしまったとき、もしもう一度冷やして元の美味しさを味わえたら嬉しいですよね。でも、再び冷凍する際に注意すべき点はあるのでしょうか？

そして、溶けたアイスを異なる美味しい方法で楽しむことができたら、それはもっと素晴らしいことです。もったいなくて捨てられないあなたに、溶けたデザートを上手に復活させ、さらに活用する方法をお教えします。

溶けたアイスを再冷凍するとどうなるのか

アイスが溶けてしまうと、ちょっと残念な気持ちになりますよね。

家への帰り道でのハプニングや、冷凍庫の故障など、溶けてしまう理由はさまざま。でも、そんな時でもすぐにあきらめる必要はありません。

完全に溶けてしまったアイスを、冷凍庫で再び固めることが、もとの状態へ戻すことができるのでしょうか？

一度溶けたアイスを冷凍すると、かなり硬くなってしまいます。

元の柔らかさや口どけとはかなり違った食感になります。再凍結によって、食感が大きく変わるのです。

アイスのもともとの柔らかさは、空気が含まれていることで実現されています。溶けるとこの空気が抜け、結果的に硬くなってしまいます。

さらに、再冷凍するときには、アイスの脂肪分と水分が分離してしまい、この分離した状態で固まると、水分がシャーベットのようになり、かみしめたときにシャリシャリとした食感が生まれます。

つまり、ただ冷凍庫に戻すだけでは、もとのアイスとは全く異なるものになってしまうわけです。

ただ冷凍し直すだけでは、硬くてシャリシャリしたものができ上がってしまいます。それはそれで一つの楽しみ方かもしれませんが、やはり本来の姿へと戻したいですよね。完全に元通りには難しいかもしれませんが、元の食感に近づけることは可能です。

アイスの魅力は、その滑らかで軽い口どけにあります。これは、空気が含まれているためです。この空気が抜けてしまうと、再冷凍時に硬くなるわけです。

ですから、一度溶けてしまったアイスを元の状態に近づけるには、再冷凍する際に空気を含ませる工夫が求められます。

アイスを復活させる方法は以下のように行います。

このようにして、何度も凍らせながら混ぜることで、元の滑らかな食感に近づけることができます。

冷凍庫から繰り返し取り出して混ぜるのが面倒であれば、アイスクリームメーカーを利用すると便利です。凍らせる際に蓋をしないと、表面に霜が付いて水分量が増え、食感が損なわれることがありますので、容器には蓋をしましょう。容器から取り出して冷凍する場合は、アルミホイルなどで蓋をすることを忘れないでください。

一度溶けたアイスを再凍結する際には、途中で何度もかき混ぜる必要がありますが、これが面倒と感じる方もいるでしょう。そんな時は、完全に凍らせてしまうか、元々のアイスとしての楽しみを諦めて別の使い道を見つけるのがおすすめです。

溶けたアイスを使った簡単なアレンジ方法をご紹介します。

溶けたアイスと牛乳を混ぜるだけで、簡単にミルクセーキが完成します。

砂糖やミルクの代わりに溶けたアイスを加えて、バニラの風味を楽しむことができます。

砂糖を加えていないココアや、甘さ控えめのココアに溶けたアイスを加えると、程よい甘さのココアが楽しめます。特に「森永カカオ70 ハイビターココア」に溶けたバニラアイスを加えると良いでしょう。

溶けたアイスをそのまま、または再凍結させたものを牛乳と一緒にミキサーで混ぜれば、お手軽にシェイクが作れます。

凍らせたアイスと牛乳、バナナをミキサーで混ぜて、バナナシェイクを作ります。

蒸したさつまいもに、その半分の量の溶けたバニラアイスを混ぜ合わせ、焼くだけで簡単にスイートポテトが完成します。

ホットケーキミックスと溶けたアイスだけで、簡単にカップケーキが作れます。ミックスとアイスの比率は1:1が目安です。

溶けたアイスと卵で、簡単にプリンが作れます。アイス200mlに対して卵は1個が適量です。

一度溶けたアイスを再凍結しても、完全に元の状態に戻ることはありません。しかし、何度も空気を含ませながら混ぜることで、元に近い食感を得ることが可能です。手間をかけてアイスとして復活させるか、別の形で楽しむかは、お好みに応じて選んでください。

ただし、溶けてから時間が経過している場合は、食中毒のリスクもありますので、その場合は捨てる方が賢明かもしれません。