完熟パイナップルの見分け方と長持ちさせるコツ

食べ物の豆知識

新鮮なパイナップルを見つけたとき、一体、いつ口にすれば一番美味しく食べられるのか、またどのように適切に保存すれば、長期間にわたってその美味しさを保ち続けることができるのか、さらには追熟という手段は効果的なのでしょうか――そういったお悩みや疑問に、答えていきます。

パイナップルにはさまざまな色合いが存在しますが、それぞれにどのような美味しさが秘められているのか、完熟したパイナップルの見分け方や長持ちさせるコツなどについて紹介したいと思います。

完熟パイナップルの見極め方

パイナップルの選び方として、完全に熟しているか否か、その見極めは実際に手に取ってみるまでなかなか困難なものですね。例えば、アニメ映画『おもひでぽろぽろ』に、缶詰パイナップルしか食べたことが無い家族が、初めて生のパイナップルに挑戦するエピソードが描かれています。

しかし、その結果は予想外に硬く、酸っぱさに驚く一幕でした。こうした事態は、生パイナップルの適切な食べ頃を知らないために起こるものです。

食べ頃を見極めるポイントについて

スーパーや市場の店頭に並んでいるパイナップルは、基本的には食べ頃の状態で販売されていることが一般的です。メロンや桃などとは異なり、家で追熟させる必要性はありません。つまり、購入後すぐにでも最高の状態で美味しく味わうことができます。さて、選び方のポイントをいくつか紹介しましょう。

完熟したパイナップルの選び方

完熟した甘いパイナップルの選び方にはいくつかのポイントがあります。そのポイントについて紹介していきます。

  • 甘い香りがするかどうか
  • 葉が鮮やかな緑色で元気があるか
  • 丸みを帯びていて、底がしっかりして重みがあるか
  • 持った感じに重さを感じるか
  • 表面が全体的に黄色がかっているか

パイナップルの色に関しては、表面が緑色であっても、その緑の色合いだけで熟度を判断するのは早計です。熟しているものの中には、表面が緑色を保っているものも多々あります。そのため、色の見た目に惑わされず、他の手掛かりにも注目することが肝心です。逆に、濃い緑色の場合は、それが未熟な証拠である場合が多いので、購入時には注意が必要です。

購入を検討する際には、パイナップルが放つ香りに注目しましょう。熟成が進むと、パイナップルはその甘い香りを強く放ちます。この香りは熟度の良い指標となりますので、スーパーマーケットでパイナップルを選ぶ際は、ぜひ香りを確かめてみてください。

甘い香りがしていれば、それは熟れた証拠であり、表面の硬さもそれほど気にならない程度に柔らかくなっている場合が多いです。そして、その甘い香りがしているパイナップルは、食べ頃まであと少しというサインでもあります。ですから、香りを重視して選ぶことで、家に持ち帰ってすぐに美味しく食べられる状態のパイナップルを見つけることができるでしょう。

このように、パイナップル選びには色だけでなく、香りを重要視することが重要です。香り豊かなパイナップルを見つけたら、それはおいしい食べ頃に近いサインと捉えていいでしょう。パイナップルの質感や重さ、葉の状態も併せてチェックすることで、さらに確実な選択が可能になります。

追熟について

パイナップルはほとんどの場合、購入したタイミングで完璧な食べ頃を迎えています。もし表面にわずかな緑色が見られたとしても、追熟させて甘さを引き出すというものではありませんので、どんどん早く食べてしまうことをお勧めします。

緑色が混ざっているようでも、販売員が「食べ頃ですよ」と言っているならば、甘い香りがするか否かを確認し、その上で購入を検討してみてください。

丸ごとパイナップルの保存方法とその保存期間について

市場に並んでいるパイナップルはすでに完熟しているものが多く、そのため保存が困難とされています。しかしながら、買い求めたその日に全てを食べきることが難しい場合もあるでしょう。そういった状況では、パイナップルを新聞紙で包み、直射日光が当たらない風通しの良い冷涼な場所に保管することで、その新鮮さを約3日間程度は維持することができます。

また、パイナップルの甘さを全体に均等に分布させるために、底部に溜まった糖分を果実全体に行き渡らせるために、時折パイナップルを逆さに保管するという方法も存在します。これには科学的な根拠はないものの、試してみて損はないでしょう。

ただし、パイナップルは特に底部にカビが生えやすいため、この点を特に注意深く見てください。逆さに保管することで、カビの発生を防ぐ可能性があります。そして、保管時にはパイナップルを横にして転がらないようにすると、安定した状態を保つことができます。 パイナップルの品質は、購入後の時間経過とともに低下していきますので、早く食べてしまうことが一番です。

長期間放置すると、パイナップルが発酵を始め、内部でガスが生成されることがあります。

まとめ

我々が通常購入して食べるパイナップルは、缶詰や切り分けられたものが大半ですが、生の丸ごとのパイナップルを手にした時の取扱いについては少々戸惑うかもしれません。 しかし、パイナップルは販売されている段階でほぼ食べ頃であるため、無理に熟成させる必要はありません。

メロン等とは異なり、食べるタイミングに神経を使わなくても良い便利さがありますので、是非とも早く切り分けて、その楽しみを堪能してくださいね!

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