食事の際、魚の背骨や小骨は事前に取り除き、お皿の奥側に寄せておくのが一般的なマナーです。もし食べている最中に口の中に骨が入ってしまった場合も、取り出した骨はお皿の奥にまとめて置くと良いでしょう。
魚の骨はなるべく口に運ぶ前に取り除くことが望ましいですが、完全に取り除けないこともありますよね。外食中に骨が口に入ってしまった時はどうしたらいいのでしょうか。骨を取り出す際のマナーについてこの記事では解説します。
魚の骨の正しい置き方、口に入った骨の取り出し方、食事の際に気をつけるべきポイントなどを紹介していきますので、食事会やデートで魚を上品に食べたい方はぜひ参考にしてください。
魚の骨を置く場所と口から出す際のマナー
魚の骨を置く場所や口から出すのはどうしたらよいかマナーについてなやんでしまいますよね。それについてそれぞれ解説したいと思います。
魚の骨を置く場所のマナー
魚の骨は食べる前に取り除き、お皿の奥にまとめるのがマナーです。中骨とともに小骨も可能な限り取り除いて、お皿の奥に寄せるのが良いでしょう。これは、食事の際に一度口に入れたものは極力出さないようにするという日本食のマナーに基づいています。
しかし、小骨を完全に取り除くのは難しい場合もあります。もし口に入ってしまった骨があれば、取り出した後、お皿の奥にまとめておくのがマナーです。
骨を置く場所については、向かいの人がいる場合は皿の手前に置くという意見もありますが、一般的にはお皿の奥にまとめることが推奨されています。これは食事の邪魔にならないようにするためです。
魚の骨を口から取り出すときのマナー
魚の骨を口から取り出す際には、口元を懐紙やナプキンで覆いながら取り除くのが良いマナーです。和食では箸を、洋食ではフォークを使って骨を出しましょう。そして、取り出した骨はお皿の奥に置いてください。
万が一、小さな骨が歯に挟まってしまった場合は、フィンガーボールを使って手で取り出し、その後手を洗います。フィンガーボールがなければ、お手洗いで取り出すのがマナーです。
食事のマナーは、共に食事をする人や周りに不快感を与えないためにあります。なるべく口の中の様子を見せないように心がけましょう。
洋食の場合はナプキンを、和食の場合は持参した懐紙を使って口元を隠します。
懐紙とは、ティッシュやハンカチのように様々な用途で使用される紙です。文房具売り場やキッチン用品売り場で購入でき、100円ショップでも手に入ります。和食を食べる機会があれば、持っておくと便利です。
食事が終わった後は、骨に懐紙をかけて目隠しをすることでさらにマナーを守ることができます。懐紙がない場合は、手で口元を覆うようにしましょう。
魚を食べる際のその他のマナーについて
魚料理は骨の扱い以外にも、食べ方に気をつけるべきポイントがあります。ここでは、骨以外のマナーに焦点を当ててご説明します。
魚の皮や内臓は残してもマナー違反ではない
魚の皮や内臓を食べるかどうかは人それぞれ好みの問題として扱って大丈夫です。これらを食べるか食べないかはマナー違反にはならないので、ご安心ください。
- 内臓・・・内臓はほろ苦い味が大人の味として好む方も多いですが、お好みで食べても問題ありません。苦手な方は食べずにお皿の奥に取り除いた骨と一緒に置いておいても構いません。
- 皮・・・ 皮もまた同じく、食べるか食べないかは個人の自由です。食べない場合は、骨と同じようにお皿の奥にまとめて置くことをお勧めします。
皮を食べるかどうかは、その状態によって決める人も多くいます。たとえば、皮がしっかり焼かれている場合は食べるという人も。魚の皮にはビタミンやコラーゲンが含まれているので、健康にも良いですよ。
洋食では、皮と身が一緒に美味しく食べられるように調理されていることが多いので、その場合は皮も楽しむと良いでしょう。
魚の身は適切にほぐして食べる
和食でも洋食でも、魚は一口大にして食べるのがマナーです。大きく取りすぎるのも、細かくほぐしすぎるのも好ましくありません。
細かくほぐしすぎると、箸で上手くつかめなくなったり、お皿の上が散らかって見苦しくなる可能性があります。適切な一口サイズを意識して、美しく魚をいただきましょう。
魚の食べ方や骨のマナーのまとめ
この記事では、魚を食べた際に生じる骨のマナーについて解説しました。
骨を置く場所については、お皿の奥側に寄せるのが基本です。また、口から骨を取り出す際は、和食なら箸を、洋食ならフォークを使用し、手で直接取り出すのは避けるようにしましょう。取り出す際は懐紙やナプキン、あるいは手で口元を隠すことで、マナーを守ることができます。
食べ方のマナーの基本は人を不快にさせないようにすることなので、ぜひこれらのポイントを意識して、魚料理を楽しんでくださいね。