おでん、味噌汁、サラダなど、様々な日本の料理に使われる大根は、その多用途で知られています。通常、大根を料理する際には皮を剥くことが一般的ですが、実はその皮にも大きな価値があります。
硬くて少し辛い大根の皮は、使いにくいと考えがちですが、物価が高騰している昨今、この皮を無駄にしないで活用することが重要です。実は、工夫次第で、栄養価の高い美味しい料理に変えることができるのです。
本記事では、大根の皮を生で食べることができるのか、また生で食べるメリットとデメリットについて、詳しくご紹介します。
大根の皮は剥かずに食べられる?生食も可能
大根を調理する際、よく皮を剥いてから使用するのが一般的ですが、実はその皮も食べることができます。
例えば、漬物や干し大根などを作るときには、皮をそのまま使用するのが普通です。ただし、煮物などで味をしっかり染み込ませたいときは、皮を剥いた方がよいでしょう。これは、皮を剥くことで味の浸透が促されるためです。しかし、料理の種類によっては皮を残すことで、異なる食感を楽しむことができます。
また、大根の葉部分も食用として利用でき、全体を無駄なく活用することが可能です。個人的には、大根の葉を使った一夜漬けは、ご飯のおかずにとても合います。
生で食べる方法
見た目が少し不潔に見えるかもしれない大根の皮ですが、実は生で食べることも可能です。大根の皮には豊富な栄養が含まれています。確かに加熱すると栄養価が落ちることもありますが、大根自体が栄養豊富なので、生でも加熱しても美味しくいただけます。
大根の皮の洗い方
スーパーマーケットで売られている大根は大抵、あらかじめ泥を洗い流してあるので、簡単に水で洗うだけで充分です。
ただし、皮を付けたまま使いたい時、特に清潔さが気になる場合は、キレイなスポンジやたわしを使って丁寧にこするといいでしょう。
地元の直売所で買ったり、自分で栽培した大根の場合は泥が付いていることが多いですが、これらの場合も水を流しながらスポンジやたわしで表面をしっかり洗うと効果的です。
皮を残すメリット
ご存知かもしれませんが、大根の栄養は皮や葉に多く含まれています。特に、大根の皮にはビタミンCが豊富に含まれており、皮を剥くとその栄養価は大幅に減少してしまいます。
大根の辛味が好みの方は、皮付きの状態で大根をすりおろすことをおすすめします。
デメリットと皮を剥く理由
例えばおでんのように皮を残したまま調理すると、皮を剥いた場合と比べて味が中心まで浸透しづらいというデメリットがあります。
また、大根や他の根菜を調理する際は普通、皮を剥きます。皮を残しても食べられますが、皮部分には繊維質が多く、硬いと感じられることがあります。
これは食べられないほど硬いわけではありませんが、硬い部分があると食感が損なわれるため、柔らかい仕上がりを期待する煮物などでは皮を剥いてから調理する方が美味しく楽しめます。
皮付き大根を使ったおすすめレシピ
皮付きの大根を美味しく活用するためのレシピをいくつかご紹介します。
皮付き大根の明太子サラダ
【材料】
- 大根の皮 150g
- 明太子(パスタソースでも可) 1切れまたは1袋
- バター 少量
- 海苔 適量
- 大葉 適量
- 大根の皮を細かく切る
【レシピ】
- 大根の皮を600Wのレンジで1分30秒加熱する。
- 加熱した皮を冷まして水気を切る。
- 明太子とバターを混ぜ、大根の皮に和える。
- 海苔と大葉を刻んでトッピングする。
サラダには通常、大根の内部を生で使用しますが、皮は加熱することで食べやすくなります。
大根の皮のきんぴら
【材料】
- 大根の皮 150g
- 人参 1/3本
- ごま油 小さじ1
- 醤油 大さじ2
- 砂糖 小さじ1
- 少量の酒
- みりん 適量
- 赤唐辛子 適量(種を取り、切っておく)
- ゴマ 適量
【レシピ】
- 大根の皮を細かく切る。
- 醤油、砂糖、酒、みりんを混ぜておく。
- ごま油を熱したフライパンに大根の皮を入れ、炒める。
- 混ぜた調味料を加え、煮る。
- しんなりとしたら赤唐辛子を入れて混ぜる。
- 仕上げにゴマを振りかける。
パリッとした食感が好きなら、炒め時間を調整し、カレー風味のアレンジも楽しめます。
避けた方がよいレシピ
おでんやブリ大根などの煮物では、皮をそのままにしておくと繊維質が残ったり、辛味が強まったりして、味がしみにくくなる可能性があります。
特に大きな形の煮物を作る場合は、美味しく仕上げるために皮を剥いてから調理することをおすすめします。