トマト缶はパスタやカレーに欠かせない食材としてよく利用されますが、必要な分だけ使って残った場合の保存方法について疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、開封後のトマト缶の適切な取り扱いと保存方法について解説します。
開封後のトマト缶、保持期間は?
市販されるトマト缶の内容量はだいたい400gで、固形トマトとジュースが含まれています。大家族なら一度に使い切ることができますが、少人数の家庭では余ることがしばしばです。
トマト缶は非常食としての利用も多く、適切な保管条件下では未開封の状態で2〜3年保存が可能です。保存時は直射日光を避け、涼しい場所に保管することが推奨されます。
しかし、開封後は空気に触れることで品質が急速に下がり、冷蔵庫で保存しても味の劣化やカビの発生が見られることがあります。理想的には開封後は2〜3日以内に使い切ることが望ましいです。
開封後の保存は缶のままでいいの?
トマト缶を開けた日に全て使用する予定があれば、ラップをして缶のまま冷蔵保存することに大きな支障はありません。
ただし、使用するのが翌日以降となる場合は、缶から中身を取り出し別の容器へ移すことをおすすめします。トマトの酸性が高いため、缶は錆びやすく、内部の腐食が始まるとトマトの風味に悪影響を与えることがあります。
缶の内側や切り口の酸化は黒ずみや不快な臭いの原因になるため、トマトの品質を保つためにも、開封後は密閉できる容器に移し替えて冷蔵保存するのが最適です。
この方法で、トマト缶の残りを新鮮な状態で保つことができ、料理に活用する際も品質の良い状態で使うことが可能になります。
トマト缶の開封後の保存方法と期間について
開封したトマト缶は、内容物を別の容器に移して冷蔵保存することで、2~3日間その美味しさを保つことができます。
「2~3日以内に使い切れないかも」と思った場合、捨ててしまうのはもったいないですよね。そのような時には、冷凍保存をお勧めします。
トマト缶の内容物は液体ですが、実際には冷凍しても問題ありません。タッパーやジップロックなどの保存袋を使用して冷凍することができ、保存の際はできるだけ空気を抜いて平らにして保管すると良いでしょう。
特にホールトマトの場合、使用前にトマトを潰しておくと、解凍せずにそのまま料理に利用できるため便利です。冷凍する際は内容物を薄く広げて凍らせることで、後で必要な分だけを簡単に取り出すことができますし、均一に解凍もしやすくなります。
冷凍保存したトマト缶の内容物は最長で約1ヶ月保存可能ですが、保存期間が長くなるにつれて味の劣化は避けられませんので、なるべく早めに使うことをお勧めします。
また、トマト缶の残りをトマトソースなどに加工してから冷凍保存する方法もあります。加熱して塩分を加えると、保存性が向上しますが、こちらも保存期間は約1ヶ月が目安です。
まとめ
- 開封後のトマト缶は冷蔵保存する際には2~3日で使用すること。
- 缶のままではなく、必ず別の容器に移してから保存してください。
- 使用しない残りのトマト缶は冷凍保存が可能で、最大1ヶ月持ちます。
- 未開封のトマト缶は常温での長期保存が可能です。
開封後に少量しか使用しない場合でも、これらの方法を活用することで、トマト缶の内容物を無駄なく美味しく使い切ることができます。