セロリはその独特な風味で敬遠されがちですが、実は栄養価が高く、健康にも良い食材です。生で食べることが多いセロリですが、葉部分も食用になるか気になるところです。この記事では、セロリの栄養成分、食べるべき部分、風味のクセを和らげる方法、選び方や保存方法について紹介します。
セロリのすべてが食べられる?含まれる栄養素とは?
セロリは普段あまり食べない方にとって、どの部分を食べるかが疑問かもしれません。一般的には茎が生で食べられますが、葉も実は生で食用可能です。ただし、葉の食感が硬い場合は、調理して柔らかくすると食べやすくなります。
セロリはカリウム、食物繊維、ビタミン、βカロテンを含み、これらはむくみや高血圧の予防、便秘の改善、疲労回復、肌の健康、老化防止やアンチエイジングに効果的です。特に葉には茎の約2倍のβカロテンが含まれており、茎と葉を一緒に食べることでより多くの栄養を摂取できます。
セロリの風味をマイルドにする方法
セロリは健康に良いとされていますが、特有の香りが苦手な方もいるかもしれません。この香りの主成分はアピインやセネリンで、これにはリラックス効果があります。
セロリの風味を穏やかにする方法としては、以下が挙げられます。
- 水に浸す。
- 茹でて香りを抑える。
- 柑橘類と一緒に漬け物にする。
- ピーラーで皮を剥き、塩もみする。
- カレーやハヤシライスに混ぜる。
- トマトソースやスープに細かく刻んで加える(セロリとトマトは相性が良い)。
これらの調理方法を試してみて、どの方法が自分に合うか探してみてください。特に加熱調理すると、栄養素が溶け出した料理を通じて効率的に栄養を摂取できます。
セロリはいつから食べられる?妊婦は安心して食べられる?
セロリは離乳食後期から適切に調理して提供することが可能ですが、食物アレルギーのリスクがあるため、初めは少量から試すことをお勧めします。
妊婦にとっては、セロリが提供する栄養素がむくみや便秘を防ぐのに役立ち、胎児の発育に必要な葉酸も含まれています。一部には「妊娠中のセロリ摂取が流産を引き起こす」という誤解がありますが、これはセロリの種に含まれるアピオールに基づいており、通常の食事であれば茎や葉を摂る分には問題ありません。
新鮮なセロリの選び方
セロリを選ぶ際には新鮮さが重要です。新鮮なセロリの見分け方には次のようなポイントがあります。
- 茎が太く、しっかりしていること。
- 茎に弾力があり、筋が盛り上がっていること。
- 茎の色が白ければ甘みが強い。
- 葉が濃い緑色で、みずみずしくツヤがあること。
さらに、新鮮なセロリは水分が多く葉が枯れていないため、黄色く変色しているものは避け、変色していないものを選びましょう。
セロリの適切な保存方法
セロリを新鮮に長持ちさせるためには、適切な保存方法が重要です。
- 茎と葉を分けて切ります。
- それぞれを湿らせたキッチンペーパーで包んで、プラスチックバッグに入れます。
- 冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。
セロリは葉から水分が蒸発しやすいので、茎から切り離して保存することが望ましいです。もし葉が萎れてしまったら、根本を水に浸してみてください。そうすることで、新鮮さが復活します。
セロリの魅力と利用法
セロリは茎も葉も利用できる、栄養価の高い野菜です。
これまであまり注目していなかったセロリですが、むくみや便秘の改善、アンチエイジングに効果があることを知り、試してみたくなりました。
特に葉は栄養が豊富で、様々な料理に活用できるため、積極的に摂り入れたいと思います。