我が家で手作りした生姜の漬物が、私の予想をはるかに超えてピリッと辛くなってしまいました！それがあまりにも辛すぎて、食べるのが一苦労となってしまった場合、どうにかしてその辛みを軽減したくなるのが人情ですよね。
そんな皆さんの切実な願いを叶えるべく、どのような手段を用いてピクルスの辛みを鎮め、さらには一層美味しく味わうことができるかについて、具体的な方法をご紹介いたします。
しょうがの漬物が辛くなる原因は？
ご自宅で挑戦する生姜の漬物作り。その味わいは、一般的に甘酸っぱさが特徴と言えるでしょう。しかしながら、実際に口に運んでみると、予期せぬ辛さが襲ってくることが少なくありません。 この予想外の辛さが何故生じるのか、その原因を紐解いてみることにしましょう。主な理由、それは以下のようになります。
■ショウガを事前に十分に茹でていない
生姜の漬物を作る際、スライスしたショウガを短時間茹でてからピクルス液に漬けます。この時、辛みがしっかりと抜けないことがあります。ただし、長時間茹ですぎると食感が損なわれるため、適切な茹で時間が大切です。
■漬け込み時間が足りない
生姜の漬物は、漬け込む時間によっても味が変わります。短時間では辛みが残りやすく、時間を長くすることで味が馴染みます。
■ショウガを厚くスライスしている
スライスの厚さによっても、辛みの抜けやすさが変わります。厚いと辛みが抜けにくくなります。
■ショウガを丸ごと漬けている場合
ショウガを丸ごと漬けると、辛みが抜けにくくなるだけでなく、味が染み込むまでに時間がかかります。
■実は使っているのが新生姜ではなく普通のショウガ
ピクルスには新生姜を使用することが多いですが、間違えて普通のショウガを使ってしまうと、辛さが強く出ることがあります。
生姜の漬物の辛みを和らげるには？
あまりにも辛くなってしまったジンジャーピクルスをただ捨ててしまうのはもったいないですよね。特に辛味が強い場合、その辛みを抑えるための工夫を試してみるのはいかがでしょうか。以下に、その抑え方の手順を詳しくご説明いたします。
■辛みを抑える方法
①まずピクルスからショウガを取り出し、しっかりと水で洗い流します。
②洗った後のショウガを沸騰したお湯に入れ、約1分間茹でます。
③茹でたショウガをよく水切りした後、再びピクルス液に漬けます。
ご使用になるピクルス液を再使用する際には、ショウガから吸収した水分により味が薄まっている可能性がございます。そのため、新たに酢や砂糖を加えてバランスを取るのが理想的な方法となります。
もしくは、新鮮なピクルス液を調製し、その中に一度茹で直したショウガを漬け込むという手もあります。 この方法では、ショウガ特有のフレッシュな風味が若干失われるかもしれませんが、一方で、きつい辛みを和らげる効果を期待することができます。
辛口生姜の漬物を活かしたレシピの提案
先にご紹介したように、漬物を一度取り出して辛みを調節し、再び漬け込むことができます。また、そのユニークな味わいを生かして、さまざまな料理に取り入れることもおすすめです。ただし、通常の生姜と異なり、すでに甘酢で漬けられているため、料理に加える際は加わる酸味に注意し、それに合う料理選びが大切です。ここで、いくつかの活用例を紹介します。
■ジンジャー風味の豚肉グリル
生姜を使った定番料理に、生姜の漬物の酸味を加えることで、さっぱりとした味わいのソースが完成します。新生姜のピクルスを使う季節にぴったりのレシピです。
■カレーへの隠し味
カレーに生姜の漬物を細かく刻んで加えることで、辛みを活かし、深みのある風味をプラスできます。
■煮物の臭み消しに
鯖の味噌煮や鰯の煮付けなど、魚の煮物に使うことで臭みを消し、風味豊かに仕上げることができます。鰯の煮付けにおいては、酸味が魚の骨を柔らかくする効果も期待できます。
■オリジナルタルタルソースの作成
辛い生姜の漬物を細かく刻み、ゆで卵、マヨネーズ、細切りの玉ねぎと混ぜ合わせれば、ユニークな自家製タルタルソースができあがります。
■ジンジャーチャーハン
生姜の漬物を細かく切って炒め物に加えると、ご飯が一層美味しくなります。ただし、辛さが強くなりすぎないよう量を調整してください。
まとめ
新生姜を甘酢漬けにした際、予想以上に辛味が強くなってしまったとしても、心配ご無用です。たとえ薄くスライスしてあったとしても、一工夫することでその辛味を抑えることが可能です。具体的な方法としては、軽い湯通しではなく、1〜2分間しっかりと茹でることです。これにより、効果的に辛味を抑制することができます。
また、辛味が気になる場合でも、上述の方法を用いて様々な料理に活用することにより、新生姜の甘酢漬けを無駄なく、そして美味しく楽しむことができます。新生姜の甘酢漬けは、独特の風味が堪能できる一品です。辛味を巧みに調節しながら、自家製の漬物を楽しむひと時を、ぜひお楽しみください。
