作ったぶり大根から魚の臭いがするとき、どうすればいいのでしょうか。捨てるのはもったいないですよね。そこで、臭みを減らす方法をご紹介します。この方法は、味が薄すぎたり、逆に強すぎる場合の調整にも役立ちます。うまくいかなかったぶり大根をおいしくするコツと、臭みを予防するための下処理の手順をお伝えします。
ぶり大根が魚臭い時の簡単な対処法
ぶり大根が魚臭くなってしまった時の対策をご紹介します。食べるのが困難になり、家族からも敬遠されがちです。そんな時、調理済みのぶり大根の臭みを減らす簡単な方法をお教えします。
ぶり大根の魚臭さを減らすステップ
ぶり大根の魚臭さを減らす方法を紹介します。
- まずは煮汁を捨てます。
- 鍋に新しい水を入れ、ぶりと大根を軽く洗ってから水を捨てます。
- 次に、鍋にみりんを回し入れます。
- たっぷりの生姜を千切りにして加えます。
- 砂糖としょうゆを追加し、濃い味付けで再度煮込みます。ぶりと大根はすでに火が通っているため、崩れないよう気をつけましょう。
この方法では、大根に臭みが染み付いていたとしても、かなりの臭みを減らすことができます。生姜の香りと濃い味付けで臭いを隠し、食べやすくなります。
重要なのは、本みりんの使用です。みりんを加えて煮立たせることで、臭みが取れます。
ぶり大根を臭みなく作る下処理のコツ
先ほどはぶり大根の臭みを取る方法を紹介しましたが、最初から臭みの少ないぶり大根を作ることが望ましいです。ここでは、ぶりの臭みを予防するためのポイントと下処理の方法をお教えします。
ぶり大根が生臭くなる原因とその対策
ぶり大根に使用するぶりは、切り身を使っても良いですが、特にアラの部分は味わいが深いです。ただし、アラには美味しさと共に臭みも多く含まれがちです。臭みの原因は、血や内臓、えらに付着したゴミや皮のぬめりなどです。これらを適切に処理することが大切です。
下処理には、塩を振ったり、水で洗ったり、お湯をかけて洗う方法がありますが、これらはプロの料理人や慣れた人向けの方法です。そこで、初心者でも簡単にできる臭み取りの方法をご紹介します。
ぶりの下処理で臭みを取るコツ
ぶりのアラを平らな皿に並べ、均等に塩を振ります。この時、大きな血合いや余分な皮も取り除いておきましょう。
別の鍋で水を沸かしておきます。
塩をまぶしたぶりを約15分置いた後、出てきた液体(ドリップ)を切り、沸騰したお湯に入れます。
ぶりのアラを鍋に加え、沸騰が再び始まったら直ちに火を止め、ぶりを取り出します。強く沸騰させないことが重要です。ぶりの表面が白く変わったらすぐに火を止めましょう。
すぐに氷水に浸し、急速に冷やします。
流水でぶりを洗い、残った血合いや内臓、ウロコ、皮のぬめりを取り除きます。この際、ぶりを長時間水に浸けないように注意してください。そうしないと、ぶりの旨味が流れ出てしまいます。
ぶりをザルにあげれば、下処理完了です。
この方法で、ぶりの臭みを大幅に減らすことができます。また、この手法はサバなど他の魚の煮物にも応用可能です。
ぶりを煮汁に加えるタイミングも重要です。沸騰した煮汁にぶりを入れると、魚臭さが抑えられます。
ぶり大根の味を調整する方法|薄味と濃い味の修正
ぶり大根を作ったけれど、味が薄いことがありますね。原因として、煮汁の調味が足りないこともありますが、煮汁自体は適切でも、ぶりや大根が十分に味を吸収していないことも考えられます。
このような場合、ただ単に調味料を追加するのではなく、味をしっかりと浸透させる方法が効果的です。簡単な手順で行うことができますので、以下で説明します。
ぶり大根にしっかりと味を染み込ませるコツ
実は、ぶり大根に味が染み込むのは、煮ている最中ではなく、冷めている時なのです。そのため、出来上がったらすぐに食べるのではなく、鍋の中で一度しっかりと冷ますことが重要です。冷ます際は常温で十分です。その後、食べる直前に再度温めます。
味をより染み込ませたい場合は、冷ましてから再び火にかけ、沸騰し始めたら再度冷ますことを繰り返します。「冷ます→再加熱→冷ます」を2~3回行うと効果的です。ただし、味が濃くなり過ぎないように注意してください。
大根を下茹でする際のポイント
大根にしっかりと味を吸わせるためには、下茹でが効果的です。大根の皮を剥き、十字に切れ目を入れ、竹串がスムーズに通るまで茹でます。茹でた大根は優しく取り出しましょう。ザルに乱暴にあけると、大根が崩れる可能性があります。
下茹ですることで、大根に味が染みやすくなり、苦味も減ります。普通の水で茹でても良いですが、米のとぎ汁や少量の米を加えた水で茹でると、大根のえぐみが取れやすくなります。
ぶり大根の味が濃すぎるときの対応策
逆にぶり大根の味が濃すぎたり、甘すぎたりすることもありますね。そんな時の対処法をご紹介します。
煮汁をお玉で1、2杯取り除きます。 その後、取り除いた分の水を鍋に加えて再び煮ます。 沸騰したら火を止めて冷まし、食べる前に再加熱すればOKです。 この方法で、大根やぶりに吸収された濃い味を薄めることができます。
味が甘すぎる場合は、水を加える際に少量のしょうゆを加えて味を調整します。しょうゆの風味を強めにすると、甘さが抑えられますが、塩辛くなりすぎないように注意してください。
まとめ
この記事では、ぶり大根を作る際に生じる一般的な問題点と、その対処法をご紹介しました。特にぶり大根や魚料理の最大の敵は生臭さです。臭みを上手に取り除き、美味しく食べるためのコツをお伝えしました。