干し柿の柔らかさを取り戻す方法|砂糖水につける方法とその他も紹介

グルメ

冬の楽しみの一つ、干し柿が硬くなる問題、皆さんも経験ありますよね。そんな時、干し柿を8時間ほど砂糖水に浸せば、甘さを保ちつつ柔らかくなるんです。

この方法を知らなければ、干し柿は徐々に硬化し、やがて廃棄せざるを得なくなることも。そこで、干し柿愛好家である私と、自家製干し柿の達人である父からのアドバイスをもとに、硬くなった干し柿を柔らかく復活させる方法や、美味しい手作り干し柿の作り方をご紹介します。

この記事を読めば、干し柿を柔らかくする技術やレシピが学べ、美味しく食べられるようになります。

硬くなった干し柿を柔らかくする5つの方法

干し柿が硬くなったら、砂糖水に浸すことで柔らかくできます。固くなった干し柿を柔らかくするには、5つの方法があるんです。

時間の経過と共に硬くなる干し柿ですが、簡単な方法で美味しく柔らかく戻すことが可能です。以下の方法を試してみてください。

干し柿を柔らかくする方法

  • 砂糖水に8時間浸せばふんわり柔らかくなる
  • 電子レンジで20秒加熱する(注意して使用)
  • 水に8時間浸せば滑らかで美味しく復活
  • トースターやフライパンでじっくり焼く

特におすすめなのは砂糖水に浸す方法です。干し柿の甘みが流出せずに、甘さを保ちながら柔らかくできます。詳しくは以下の通りです。

砂糖水に浸す

砂糖水に8時間浸すとふんわり柔らかくなる 硬くなった干し柿を砂糖水に8時間浸すと、ふんわりとした柔らかさになります。

容器に干し柿5個と砂糖15g、ぬるま湯を加えて干し柿が完全に浸かるようにします。冷蔵庫で8時間置くと、驚くほど柔らかくなります。食べる前には、砂糖水を洗い流し、キッチンペーパーや清潔な布で水気を拭き取りましょう。

電子レンジを使った干し柿の柔らか化法:短時間加熱

電子レンジを利用して、わずか20秒で干し柿を柔らかくする方法があります。ただし、注意点としては過加熱は避けることです。

水に浸した干し柿を容器に入れ、500Wの電子レンジで20秒加熱するだけ。干し柿が硬くならないよう、加熱時間には気をつけましょう。

水浸し法で干し柿を復活させる:8時間で柔らかく

干し柿を水に8時間浸すだけで、柔らかくなります。この方法は、干し柿と水を容器に入れて待つだけのシンプルなものです。

トースター&フライパンを使った干し柿の焼き方

トースターやフライパンで干し柿を焼くと、内側はジューシー、外側はカリッとした食感の干し柿ができます。へたを取った干し柿をアルミホイルで包み、トースターでは約5分、フライパンでは弱火で約10分加熱します。焦げ付かないよう注意しながら進めてください。

干し柿の種類と製造過程の違い

  • 干し柿には、一般的な干し柿とあんぽ柿の2種類があり、それぞれ製造過程が異なります。
  • 通常の干し柿は、皮を剥いた渋柿をそのまま干して作ります。
  • あんぽ柿は、皮を剥いた渋柿に硫黄燻蒸処理を施した後に干します。

南信州のころ(枯露)柿は、小さく上品な見た目とアメ色の果肉、穏やかな甘さで有名です。一方、あんぽ柿は約50%の水分含有率と、ゼリーのような質感が特徴で、硫黄燻蒸処理によってポリフェノールの酸化が抑制され、鮮やかなオレンジ色を保ちます。

干し柿は渋柿から作られ、干すことでタンニンが変化し渋みが取れ、糖度が高まります。その結果、通常の甘柿の約4倍の甘さになるのです。

干し柿を柔らかく保つ保存方法

干し柿を柔らかく保つためには、適切な保存方法が3つあります。これらの方法を採用すれば、柔らかさを保ちながら、すぐに食べられる状態を維持できます。

ただし、密封して保存する方法は避けるべきです。干し柿から出る水分が原因でカビが生じる可能性があります。以下で詳しい方法を説明します。

干し柿の最適な保存方法とおすすめトップ3

干し柿の保管にはいくつかの方法があり、それぞれ賞味期限が異なります。また、特におすすめの商品トップ3もご紹介します。

  1. 常温で風通しの良い場所での保存:賞味期限は2~3日 干し柿は、風通しの良い涼しい場所で常温保存すると、賞味期限は2~3日程度です。新聞紙やキッチンペーパーで包んで暗い場所に保管しましょう。この方法は賞味期限が短いので、早めに食べることが推奨されます。
  2. 冷蔵庫での保存:賞味期限は約1週間 冷蔵庫で保存すると、干し柿は約1週間持ちます。これにより、常温保存時よりも鮮度を長く保つことができます。
  3. 密閉容器での長期保存:賞味期限6ヶ月~1年 密閉容器を使えば、干し柿は6ヶ月から1年程度保存可能です。各干し柿をラップで包み、ジップロックなどの密閉できる容器に入れて、空気を抜いて保管しましょう。ただし、冷凍焼けのリスクもあるため、可能な限り早く食べることが望ましいです。

干し柿を使った新しいレシピの紹介

普段はそのまま食べることが多い干し柿ですが、たまには違ったレシピで楽しんでみてはいかがでしょうか。

私も干し柿のレシピに飽きてしまうことがあります。そんな時、試してみたい新しいレシピを紹介します。干し柿だけでなく、あんぽ柿を使用するレシピもありますので、お好みに合わせてお試しください。

特に、あんぽ柿を使ったなますはおすすめです。干し柿でも作れますが、あんぽ柿を使うとよりジューシーで甘みが際立ちます。野菜もたっぷり摂れるので、栄養バランスにも優れたサラダ感覚で楽しめる一品です。

あんぽ柿を使ったなます風サラダのレシピ ​​

【材料】

  • あんぽ柿 1個
  • 大根 6cm
  • きゅうり 1本
  • 卵 1個
  • 醤油 大さじ1.5
  • 砂糖 大さじ1
  • 酢 大さじ1
  • ごま油 小さじ1
  • 塩 少々

​​【レシピ】

  1. 大根ときゅうりを細切りにして塩もみし、水分を絞り出します。
  2. 卵を炒っておき、あんぽ柿を食べやすいサイズに切ります。
  3. 調味料を混ぜ合わせ、大根、きゅうり、卵、あんぽ柿を加えてよく混ぜます。
  4. 1時間ほど置くと、味がなじんでより美味しくなります。

干し柿の天ぷらレシピ

【材料】​​

  • 干し柿 5個
  • 天ぷら粉 大さじ5
  • 揚げ油 適量

【​​レシピ】

  1. 干し柿のへたを取り除き、適当な大きさに切ります。
  2. 天ぷら粉と水を1:1の割合で混ぜ、生地を作ります。
  3. 干し柿を生地にくぐらせ、熱い油で揚げます。

干し柿のヨーグルト漬けレシピ ​​

【材料】

  • 干し柿 4個
  • プレーンヨーグルト 250g

​​【レシピ】

  1. 干し柿のへたと種を取り除き、小さく切ります。
  2. プレーンヨーグルトを密閉容器に入れ、干し柿とよく混ぜます。
  3. フタをして冷蔵庫で10時間程度冷やします。

自家製干し柿の作り方

市販の干し柿も美味しいですが、自家製のものは格別です。自家製干し柿はジューシーで甘さが際立ちます。

  • 渋柿(できれば枝付き)
  • ひも(ビニールひもやたこ糸など)
  • 霧吹き
  • ハンガー
  • ビニール手袋

ポイントは、干し始めてから1週間後に柿を優しく揉むことです。これを怠ると表面が硬くなってしまいます。詳しい干し柿作りの方法を以下に紹介します。

渋柿の下処理方法 まず、渋柿を丁寧に洗います。その後、へたは残しつつ、皮を全て剥きます。

柿のひも付けの方法

ひもを約30cmの長さに切り、柿のへた部分に両端を結び付けます。一つのひもで二つの柿を結ぶ形にします。

へたの補強手順

へたが取れやすい柿がある場合は、竹串を柿の中央に横方向に差し込み、ひもで固定します。

熱湯消毒の方法

沸騰したお湯を用意し、柿を5~6秒間浸します。

干す前の準備

湯通しした柿をザルに入れ、水気を切ります。

柿の干し方

ビニール手袋をはめ、湯通しした柿をハンガーに5~6個ずつ吊るし、日光の当たる場所に干します。私の実家では、サンルームで干しています。

柿を柔らかくする工程

  • 干し始めてから1週間後、ビニール手袋を着用し、干し柿の硬さをチェックします。
  • 表面が硬くなっていたら優しく揉むのがポイントです。
  • 初めは皮が破れないように軽く揉みます。
  • その後は、中身をほぐすように様々な方向から揉みます。
  • この工程により、柿から水分と糖分が滲み出し、白い粉が現れます。これにより柿の表面が美味しそうな白っぽい色に変わります。
  • カビが生えた場合は、再度湯通ししてから干します。
  • 発酵の兆候が見られる場合(果汁が滴る、泡が出るなど)は、日陰に移して状態を改善します。
  • 干す際の注意点として通常、干し柿は10日から2週間で完成しますが、3週間を過ぎると硬くなるため注意が必要です。

まとめ

硬くなった干し柿を柔らかくする方法には、砂糖水に浸す、電子レンジを使用するなど5つの方法があります。干し柿にはころ(枯露)柿とあんぽ柿の2種類があり、渋柿を使うことで甘柿の4倍の甘さを得られます。干し柿はそのまま干され、あんぽ柿は硫黄燻蒸処理を施されて作られます。

干し柿を柔らかく保つ保存方法には、常温保存、冷蔵保存、冷凍保存があります。あんぽ柿のなます、干し柿の天ぷら、干し柿のヨーグルト漬けなどのレシピも解説しました。

干し柿を柔らかくする工程では、干した後に表面が硬くなってきたら揉む作業を加えることが重要で、これにより仕上がりが柔らかくなります。これらの情報が干し柿を楽しむ際の参考になれば幸いです。

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