新鮮なショウガをたくさん手に入れたら、どう活用すれば良いのか迷うことがありますよね。
新鮮なショウガは普通のショウガと比べて保存期間が短めです。ですから、できるだけ早くたくさん使うことが望ましいです。
ショウガの一般的な使い方といえば、甘酸っぱい漬け物が思い浮かびますが、他にも色々な活用法があります。
この記事では、新鮮なショウガをおいしく食べる方法や、保存に適したレシピをご紹介します。
新鮮ショウガを効率よく使う方法
夏が来ると、市場には新鮮なショウガが溢れます。これを大量に手に入れた場合、どのように使い切るかが課題になります。
新鮮なショウガは水分が多く、保存には不向きです。
ショウガは多くの料理に用いられます。例えば、カレー、豚の生姜焼き、肉や魚の味付けなどです。煮魚の臭み取りにも欠かせません。
ただ、少量ずつしか使わない場合、大量にあるショウガを消費するのは難しいです。使い切る前に腐ってしまうこともあるでしょう。
そこで、ショウガを多く使う料理を選ぶか、ショウガだけで作れるレシピを選ぶことが重要です。特に長期保存できるレシピがあれば、なお良いですね。
一般的には、甘酢漬けや紅しょうがとして保存する方法が知られていますが、それ以外の活用法もあります。
新鮮ショウガのおすすめ食べ方
ショウガを大量に使うには、辛さを調整して食べやすくするのがコツです。
例えば、ショウガを甘辛く味付けすると、ごはんが進み、ショウガの消費に役立ちます。
まずは、ショウガを使ったおかずを1つご紹介します。
新鮮ショウガを使ったおかず:なすとショウガの炒め物
このレシピでは、なすとショウガを一緒に使います。味の加減はお好みで調整可能です。
■必要な材料
- なす:2~3本
- 新鮮なショウガ:100g(大きいもの1つ分)
- 酒:大さじ2
- 醤油:大さじ2
- 砂糖:大さじ2
■作り方
- ショウガを千切りにします。
- なすをお好みの大きさに切ります。
- なすとショウガを油で炒めます。
- なすが柔らかくなったら、酒、醤油、砂糖を加えて炒め合わせます。
- サラダ油やごま油を使っても、ひき肉を加えても美味しいですよ。
続いて、新鮮なショウガを使ったごはんのお供や調味料のレシピをご紹介します。これらは冷蔵庫で約1週間から10日間保存できます。
ショウガの醤油漬け
ごはんのトッピングや生姜焼きの味付け、冷ややっこにも使える便利なレシピです。
■必要な材料
- 新鮮なショウガ:200g
- 醤油:大さじ4
- みりん:大さじ4
■作り方
- ショウガをみじん切りにします。
- 醤油とみりんと一緒に鍋で煮立てます。
- 沸騰したら火を止めます。
- タッパーなどに入れて冷蔵庫で保存すると、約1週間持ちます。
ショウガふりかけ
先に紹介した醤油漬けに砂糖を加えて甘く煮詰めると、美味しいふりかけができます。かつお節と白ごまも加えると、風味が豊かになります。
■必要な材料
- 新鮮なショウガ:200g
- 醤油:大さじ4
- みりん:大さじ4
- 砂糖:大さじ2(甘さは調整可能)
- かつお節:約10g
- 白ごま:お好みの量
■作り方
- ショウガをみじん切りにします。
- 全ての材料をフライパンに入れ、中火で煮詰めます。
- 水分が飛んだら冷まして完成です。
- ちりめんじゃこやゴマ油を加えても美味しさがアップします。
- 甘さはお好みで調整してください。
細かく切ったショウガを使うと、佃煮風の味わいになりますよ。
ショウガをオイルで保存する方法
ショウガをオイルで漬ける方法は、とても簡単で便利です。このオイル漬けは、生姜焼き、ミートソース、カレーの野菜炒めなど様々な料理に使えますし、ポン酢と混ぜてドレッシングとしても活用できます。
■材料
- ショウガ:適量
- オリーブオイル:ショウガが浸かるくらい
■作り方
- ショウガを細かく切り、保存瓶に入れます。
- ショウガが完全に沈むまでオリーブオイルを注ぎます。
- 重要なのは、ショウガがオイルに完全に覆われていることです。
- 冷蔵庫で1週間から10日程度保存できます。
香りをすぐに楽しみたい場合は、フライパンでオイルとショウガを弱火で1分ほど加熱してから、保存瓶に移してください。
このオイル漬けは、醤油漬けやふりかけとは違って、すぐに使い切る必要はありません。1週間で使い切れる量を作ると良いでしょう。
新鮮なショウガを長期保存するレシピ
これまで紹介したレシピは、だいたい1週間ほどの保存が可能ですが、毎日ショウガを食べるのに飽きてしまうこともあるでしょう。そこで、もっと長期間保存できるレシピをご紹介します。
ショウガパウダーの作り方
まずご紹介するのは「ショウガパウダー」です。これは保存性が高く、場所を取らず、簡単に作れる方法です。私の経験では、瓶に入れて半年間保存できました。
乾燥させるとショウガはかなり小さくなります。大体元の大きさの1/10程度に減少します。冷ややっこなどの薬味には使えませんが、パウダーは料理に通常のショウガと同じように使えます。
■材料
■作り方
- ショウガを洗い、薄くスライスします(スライサーがおすすめ)。
- スライスしたショウガをザルに並べて天日で完全に乾燥させます。乾燥には1日から1週間かかることもあります。
- 完全に乾燥したショウガをフードプロセッサーやミルで粉末にします。
- 保存する際は、瓶に入れて湿気が入らないようにフタをしっかりと閉めてください。粉砕にはミルやフードプロセッサーを使用すると、より細かい粉末になります。
天日で乾燥できない場合は、オーブンを使用して乾燥させることもできます。この方法では、120℃に設定したオーブンで、クッキングシートを敷いた天板にスライスしたショウガを並べ、40分から1時間加熱します。加熱時間はショウガの量に応じて調整してください。乾燥後、ショウガがパリパリになればOKです。
レンジを使った乾燥法も試しましたが、ショウガが火花を散らして燃えることがあるため、おすすめしません。
ショウガパウダー作成時の注意点
ショウガを乾燥させてパウダーにする際は、完全に乾燥させることが重要です。水分が残っていると、保存中にカビが生える可能性があります。必ず完全に乾燥させてから保存してください。
自家製ショウガジャムの作り方
ジャムは長持ちする保存食の一つですが、ショウガを使っても素敵なジャムができます。
このショウガジャムは、パンに塗ったり、紅茶に入れたり、パウンドケーキの風味付けに使ったり、焼肉のタレに加えたりするのに最適です。
■材料
- ショウガ:200g
- 砂糖:200g
- レモン汁:大さじ1弱
■作り方
- ショウガを皮ごとすりおろします。
- すりおろしたショウガと砂糖を鍋に入れ、混ぜ合わせます。
- 中火で煮立たせ、沸騰したら弱火にして、アクを取りながら煮詰めます。
- とろみが適度についたらレモン汁を加え、火を止めます。
- 煮沸消毒したビンに入れ、密封して保存します。
注意点は、ジャムが冷めると固くなるため、少しゆるめの状態で火を止めることです。ショウガジャムはとろみが弱いのが特徴です。もっととろみを出したい場合は、ペクチンを加えると良いでしょう。これにより、市販のジャムのようなゼリー状のとろみが得られます。ペクチンは製菓材料コーナーで購入できます。
ショウガと砂糖を1:1の割合で作れば、煮沸消毒したビンに密封して保存すれば、約半年は常温で保管できます。
ショウガシロップの簡単レシピ
ショウガシロップは、ジャムに比べて繊維が少なく、飲み物に加えるのに最適な甘さです。
特に、のど越しの良さを求めるなら、このシロップがおすすめ。水やお湯で薄めたり、夏は炭酸水で割ってジンジャーエールのように楽しむことができます。ショウガと砂糖は同じ量を使います。
■材料
- 新鮮なショウガ:適量
- 砂糖:ショウガと同じ重さ
- レモン汁:大さじ1杯程度
■作り方
- ショウガは皮ごと薄切りにします(スライサー使用がおすすめ)。
- 鍋にショウガを入れ、砂糖をまぶして半日放置します。
- ショウガから出た水分と一緒に中火で煮立たせ、沸騰後弱火で約20分煮ます。この際、アクを取り除いてください。
- 火を止めたらレモン汁を加えます。
- 冷めたら完成です。
この方法で作ると、冷蔵庫で約1ヶ月保存できます。シロップにショウガのスライスを入れておいても、取り出して保存しても構いません。
ショウガ砂糖漬けの作り方
ショウガシロップを作った後のショウガを再利用して、砂糖漬けを作ることができます。これにより、ショウガの美味しさがさらに引き立ちます。
■材料
- シロップ作りに使ったショウガ:好きなだけ
- 砂糖:ショウガの1/3の重さ
■作り方
- シロップを作った後のショウガを取り出します。
- フライパンにショウガと砂糖を入れ、中火で砂糖が溶けるまで加熱します。
- 砂糖が溶けたら弱火にして、水分を飛ばしながらかき混ぜます。焦がさないように注意してください。
- 砂糖が白く結晶化し始めたら火を止めます。
- クッキングシートに広げて冷ませば完成です。
ポイントは焦がさないことと、砂糖が白く結晶化するまでしっかりと水分を飛ばすことです。冷蔵庫で約2ヶ月保存可能です。