「いたしました」と「致しました」の正しい使い分け方|ビジネス敬語の基本

雑学

こんにちは♪

今回は、ビジネスの場面でよく出てくる「いたしました」と「致しました」の使い分けについて、初心者の方にもわかりやすく、優しい言葉で解説していきます☺️

社会人になると、メールや電話、書類作成などさまざまな場面で「敬語」が必要になってきますよね。

特に「いたしました」や「致しました」といった表現は、相手に失礼のないように使いたいところ。
でも、「この言い方で合ってるのかな?」「失礼になってないかな?」と毎回迷ってしまうこと、ありませんか?

この記事ではなるべくやさしく、わかりやすく、そしてすぐに使えるようなポイントをぎゅっとまとめてご紹介していきます。

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はじめに|「いたしました」と「致しました」どっちが正しいの?

「いたしました」と「致しました」の正しい使い分け方|ビジネス敬語の基本

「いたしました」と「致しました」は、ビジネスメールや会話の中でとてもよく使われる表現ですよね。
一見すると同じように見えるこの二つ、実は“意味”はまったく同じなんです。
どちらも「する」の謙譲語「いたす」の過去形で、敬意を込めて自分の行動をへりくだって伝える言葉になります。

それなのに、なぜ「どっちを使えばいいの?」と悩む人が多いのでしょうか?
それは、見た目の違い(漢字 or ひらがな)と、使うシーンによって与える印象が変わってくるからなんです。

たとえば、ひらがなの「いたしました」はやわらかくて親しみやすい印象を与えますし、漢字の「致しました」はやや堅めでフォーマルな印象になります。
どちらも正解ではありますが、使い方を間違えると「古くさい」「堅苦しい」「読みにくい」と感じられることもあるんですね。

この記事では、この2つの表現について、

  • 基本的な違い
  • 実際の使い分け例
  • よくある間違い
  • 丁寧な印象を与えるコツ

などを初心者の方にもやさしく丁寧にご紹介していきます♪

知っているだけでグッと印象が良くなる言葉づかい。
ぜひ一緒に学んで、明日からのコミュニケーションに役立ててくださいね♡

「しました」「いたしました」「致しました」の違い

まずは3つの言い回しの違いから見てみましょう。

・「しました」→ 丁寧語(ふつうのていねいな言い方)
・「いたしました」→ 謙譲語(相手を立てて、自分をへりくだる表現)
・「致しました」→ 「いたしました」と同じ意味ですが、漢字表記になります

これらはすべて「する」という動作の言い換えですが、丁寧さの段階が異なります。
「しました」は比較的カジュアルで日常的、
「いたしました」はより丁寧で改まった場面向き、
「致しました」は「いたしました」と同じ謙譲語でありながら、より格式ばった印象を与えます。

ポイントは、「いたしました」も「致しました」もどちらも謙譲語ということ!
ただし、最近は“ひらがな表記”のほうが読みやすく、やわらかい印象があるのでおすすめです☺️
特にメールやチャットなど、ぱっと見の印象も大切にされる現代では、「いたしました」と書くことで、丁寧さを保ちながらも親しみやすさを演出することができますよ♪

実例で解説|どちらを使う?シーン別の正しい使い方

ここでは、実際に使う場面を想像しながら、より具体的な例を交えて見ていきましょう。

・メールの場合
→「資料をお送りいたしました
→「ご連絡いたしました
→「ご確認いただきありがとうございました
→「ご注文内容を再確認のうえ、改めてご案内いたしました

ちょっとした言い回しの違いで、ぐっと丁寧な印象になります。
特にお客様や外部の方に送るメールでは、「いたしました」を使うことで、信頼感や安心感を与えることができますよ♪

・電話や対面でのやり取り
→「ただいま担当者に確認いたしました
→「少々お待ちいただけますか?
→「ご来店いただきありがとうございました
→「書類の手配が完了いたしましたので、ご確認をお願いいたします」

対面や電話の場合でも、丁寧さを保ちながら自然に伝えることが大切です。
相手の立場や状況を想像しながら、気配りのある言葉選びを意識すると、より印象が良くなります♡

・社内の上司 vs 社外のお客様
→ 社外の方には「いたしました」でより丁寧に対応♪
→ 社内では「しました」でも自然でOKな場合が多いです◎

たとえば、上司へのメールでは「確認いたしました」がベストですが、部署内のチャットや気心の知れた同僚への連絡であれば、「確認しました」とする方が堅苦しくなくて良いですね。

さらに、外部のお客様には「いたしました」のほうが丁寧ですが、文全体が堅くなりすぎないように、言い回しに少し柔らかさを加えるのもおすすめです♪

こうしたシーンごとの使い分けを意識することで、言葉の印象がぐんと良くなり、円滑なコミュニケーションにつながりますよ。

「いたしました」と「致しました」使い分けの基本ルール

意味が同じでも、見た目の印象は少し違います。
この微妙な違いが、実は相手に与える印象を大きく左右することもあるんです。

・「いたしました」→ やさしくて読みやすい印象。柔らかく、丁寧だけれども親しみもある表現。
・「致しました」→ ちょっと固く、古い印象。改まった印象が強く、やや堅苦しく感じる方もいます。

最近では、社内外問わず「いたしました」のひらがな表記を使う人が増えています。
その理由は、読みやすさと、相手にプレッシャーを与えない優しい印象を与えるため。
特にメールやチャットなどのテキストでのやり取りでは、「ひらがな表記」が推奨される傾向にあります。

たとえば、「本日中に対応いたしました」と書くと、柔らかく伝わるのに対し、「本日中に対応致しました」だと、やや事務的で冷たい印象を持たれることも。
同じ言葉でも、文字の見た目が相手の感じ方に影響を与えることがあるんですね。

一方で、履歴書や申請書などのフォーマルな書類では、「致しました」の漢字表記を使うこともよくあります。
これは、よりきちんとした印象を持たせたいときに有効です。
ただし、文章全体が堅くなりすぎないように、バランスを考えることが大切です。

つまり、「いたしました」=日常的な丁寧さ+やさしさ、「致しました」=格式ある丁寧さ+硬さ、と覚えておくと便利ですよ☺️

状況や相手に合わせて、表記を使い分けることが、より洗練されたコミュニケーションの第一歩になります。

間違いやすい!使ってはいけないケース集

敬語はとても便利だけど、間違った使い方をすると逆効果になることも…!
丁寧にしたつもりが、「あれ?なんだか不自然?」と思われてしまうこともあるので、注意したいポイントを紹介します。

・「ご確認させていただきました」→ 二重敬語でNG。
→「ご確認いただきました」または「確認いたしました」でOK!

・「確認致しました」→ ちょっと古くて堅すぎる印象になるかも。
→「確認いたしました」の方が、柔らかく自然な印象になります。

・自分の行動に「いたしました」を使いすぎると、かえってくどい印象に…
→何でもかんでも「いたしました」と言いすぎると、文章全体が重く感じられることがあります。
適度に「しました」などの表現も混ぜて、リズム良く仕上げるのがコツです◎

また、「〜いたしましたので」「〜いたしますが」などを繰り返すと、文章がワンパターンになりがち。
表現のバリエーションを持たせることも、自然な敬語を使いこなすうえでとても大切です♪

→自然な流れとバランスが大切ですね☺️

体験談|敬語の使い方で信頼された話・失敗した話

私が新人の頃、右も左も分からず、とにかく丁寧にしなきゃ!という思いだけでメールを書いていました。
そのときよく使っていたのが「致しました」でした。
「ご報告致しました」「送付致しました」「確認致しました」など、すべて漢字で統一していたんです。

ある日、先輩にそのメールを見られて、「ちょっと硬すぎるかもよ〜」と優しく指摘されました💦
自分では一生懸命に丁寧にしていたつもりだったので、正直ちょっぴりショックでしたが、
「ひらがな表記にすると、やわらかくて読みやすいよ」とアドバイスをいただき、
それからは意識して「いたしました」に変えるようにしました。

すると、不思議なことに返信率が上がったり、メールのやりとりがスムーズになったり、
「丁寧で感じがいいね」と取引先からお褒めの言葉をいただけることも増えていきました♡

たった一言の違いで、こんなにも相手に与える印象が変わるんだ!と驚きましたし、
敬語って奥が深いけれど、ちゃんと学べば味方になるんだなぁと実感しました。

それ以来、相手やシーンに合わせて表現を少しずつ調整するようになり、
「この人と話しやすいな」「信頼できるな」と思ってもらえるよう、日々心がけています。

失敗も経験のうち。
だからこそ、やさしい言葉で丁寧に伝えることの大切さを、これからも忘れずにいたいなと思います☺️

シーン別!正しい敬語早見表(メール・電話・会話)

シーン 正しい言い方 NG例
メール ご報告いたしました ご報告致しました(やや堅い)
電話対応 少々お待ちください 待ってください
プレゼン ご提案いたします 提案します(カジュアル)

よくある質問Q&A|読者の疑問を一問一答で解決!

Q:就活の履歴書ではどちらが正解?
→ 「致しました」でも間違いではないですが、「いたしました」のほうがやさしい印象で好まれることもあります。
特に最近は、読みやすさや柔らかい表現が好まれる傾向にあるので、「いたしました」を使うと親しみやすく丁寧な印象を与えられます。
また、企業によって求める雰囲気が異なるため、企業の雰囲気や業種に合わせて選ぶと安心です。

Q:全部ひらがなで書くのって失礼?
→ 全然大丈夫です♪「いたしました」など、読みやすさを重視する会社も多く、やわらかい印象を大切にしている企業もたくさんあります。
また、文章全体が漢字ばかりだと読みにくくなりがちなので、要所要所でひらがなを使うことで、読み手に優しい文章になります。
「致しました」よりも「いたしました」のほうが、画面上でも目に優しいという理由から、あえてひらがな表記を選ぶ人も増えていますよ。

Q:社内の先輩にも「いたしました」を使うべき?
→ 相手との距離感や社風にもよりますが、社内では「しました」でも自然な場合が多いですよ。
ただし、丁寧さを意識したいときや、目上の上司への報告では「いたしました」を使うと安心です。
また、業界によっては社内でも敬語が徹底されていることもあるので、周囲の雰囲気に合わせるのがベストです。
迷ったときは「いたしました」にしておけば失礼にはなりませんし、丁寧さが伝わります☺️

Q:LINEや社内チャットでも「いたしました」を使う?
→ カジュアルなチャットでは「しました」でも問題ありませんが、相手やタイミングによっては「いたしました」を使うと丁寧です。
特に、報告や謝罪、お願いを伝えるときには「いたしました」の方が印象が良くなりますよ♪

Q:メールの中で「いたしました」と「致しました」を混ぜてもいいの?
→ 基本的には、どちらかに統一するのが望ましいです。
文中で表記が混ざっていると、読み手にちぐはぐな印象を与えてしまうことがあります。
文章のトーンや印象を一定に保つためにも、表記は統一するのがおすすめです◎

まとめ|「いたしました」は謙譲語の基本。ひらがな表記が無難!

・「いたしました」と「致しました」は意味は同じ
・最近は「いたしました(ひらがな)」が主流
・ビジネスでは、相手や場面によって使い分けるのが大切
・迷ったら「いたしました」を選べばOKです◎
・特にメールやチャットでは「いたしました」が読みやすくて好印象

丁寧な言葉遣いは、相手への思いやりのひとつ。

無理に難しい敬語を使う必要はありませんが、ちょっとした表現の違いが、信頼感や安心感につながることも。これからも一緒に、気持ちの伝わる日本語を目指していきましょう。

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